6i_ジャパニーズ

山崎蒸溜所|名前の由来や味・香り。歴史やブレンド先、資本元も【ジャパニーズウイスキー】

山崎蒸溜所|スペック

【会社】
サントリースピリッツ株式会社
本社:東京都港区台場2-3-3

サントリーの子会社

サントリーホールディングス(本社:大阪)が大元。子会社としてビームサントリー(本社:米、イリノイ州)、サントリースピリッツ(本社:東京)が存在する

【国】
日本/大阪
住所:大阪府三島郡島本町山崎5丁目2-1

【名前の由来】
土地の名前に由来

【ロゴ・アイコン】
佐治敬三による筆文字
「山崎」の「崎」には「寿」の文字が隠されています

【ボトル】

【原料】
大麦

【ピート】
・ピーテッド:—ppm
・ノンピーテッド

【仕込み水】
京都西山の地下水(軟水:90)
離宮の水と評される

【発酵曹】
ベイマツ製 x8基
ステンレス製 x12基

【イースト】

【発酵時間】
48-60時間

【蒸留器】
初留器:ストレート、バルジ [—ℓ x8] 再留器:ストレート、バルジ [—ℓ x8] 加熱:初留器は直火、スチーム。再留器はスチーム・ヒートパン

【冷却器】
ワームタブ、シェル&チューブ

【樽】
[—] —
[—] —

熟成庫有り。
別に近江エージングセラーがあり、多くはそこに貯蔵しています(20棟の貯蔵庫)

【年間生産量】
—万ℓ

【ブレンド先】
響、碧-Ao-

山崎蒸溜所|特徴

多様な原酒製造

山崎は2006年の大規模な改修で、「6基の初溜釜すべての形状が異なる」という、世界でも類を見ない蒸溜所となりました。

加熱も直火と間接で使い分けるため、力強く重厚なものから穏やかで軽快なものまで、さまざまな個性を持つニューポットが生まれます。

2種類の発酵槽>>
すっきりした味わいを生むステンレス発酵槽
複雑で厚みのある味わいを生む木桶発酵槽

バーボン樽>>
バーボンの貯蔵に一度だけ使用された容積180ℓの樽「バーレル」そのバーレルを容積230ℓに組みなおした「ホッグスヘッド」。これらは容量が比較的小さいので、熟成が早く、バニラのような甘い芳香を放つ原酒が生まれます。

新樽>>
大容量の北米産ホワイトオークの新樽「パンチョン」は穏やかな熟成

シェリー樽>>
スパニッシュオーク製の「シェリー樽」は果実やチョコレート風味の原酒を育みます

ミズナラ樽>>
白檀(ビャクダン)、伽羅(キャラ)を想わせるその独特の香味は、いまや山崎にとって、
そしてジャパニーズウイスキーにとってなくてはならないものとなっています。

千利休も愛した水

山崎は、万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里です。名水百選のひとつ「離宮の水」は、今もこんこんと湧きつづけています。

茶人・千利休もこの地の水を愛し、秀吉のために茶室「待庵」を構えたほど。

軟水の中でも硬度が高めの山崎の水は、複雑な香味や重厚なモルト原酒をつくるにはうってつけ。

温暖で湿潤な環境

蒸溜所は、桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれています。
濃い霧がたちこめやすく、温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件と言われています。

2003年、世界へ

シングルモルトウイスキー山崎がいま、世界のウイスキー通たちを惹きつけています。
きっかけは、2003年。山崎蒸溜所開設から80年目の年に、世界的に権威のある酒類コンペティション ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)にて、山崎12年が「noble(高貴な)」という賛辞とともに日本初の金賞を受賞。

さらに2010年には同じくISCで、山崎1984が全部門1,000品の頂点となるSupreme Champion Spirit(最高賞)を受賞。

ブランドサイト「YAMAZAKI MOMENTS」

ブランド特設サイト「YAMAZAKI MOMENTS」
山崎の魅力を音と映像と共に楽しめるサイトです。

特設サイト:http://yamazaki-moments.jp/
(※音が鳴ります)

山崎蒸溜所|歴史

出来事
1899
鳥井商店創業
オーナー:鳥井信治郎
1906
寿屋洋酒店と名称変更
1907
赤玉ポートワイン発売
1923 摂津酒造を退社し桃山中学で化学教師をしていた竹鶴政孝を寿屋に技師として招聘する
同年 着工開始
1924 ポットスチルを設置し、操業開始。
1929 国産第一号の本格ウイスキー「白札」の発売
1937 「角瓶」誕生。海軍で重宝される。
戦中 戦禍により工場設備の焼失。原酒を守り抜く。
原料のモルトを海外から輸入するように。
1950
ブレンデッドウイスキー「オールド」発売
1960
ブレンデッドウイスキー「ローヤル」発売
1963
サントリー株式会社となります
オーナー:佐治敬三
1964
ブレンデッドウイスキー「レッド」「インペリアル」発売
1969
ブレンデッドウイスキー「リザーブ」発売
1977
ブレンデッドウイスキー「ザ・ウイスキー」発売
1984 「ピュアモルト山崎」発売
1989
1998
2002
「Caskシリーズ」発売
2004
「ピュアモルト北社」
2008
白州25年
2009
サントリーホールディングス誕生
同年
響12年
2013
「シングルモルト山崎」「シングルモルト白州」発売
2014
ビームサントリー社誕生
ビーム社を1兆7000億円で買収。サントリースピリッツ社誕生。サントリースピリッツ社は世界3位のスピリッツメーカーとなります
2015
「響ジャパニーズハーモニー」「知多シングルグレーン」発売
2019
SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」発売

山崎蒸溜所|種類・ラインナップ

山崎

※熟成年数表記のない山崎です。

やわらかく華やかな香り、甘くなめらかな味わい。

山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、革新のワイン樽貯蔵モルトをはじめとした様々な山崎モルトが出会うことで生まれた山崎です。

香り>>
苺、さくらんぼ
味わい>>
蜂蜜、なめらかな口あたり、広がりを感じる甘み
余韻>>
甘いバニラ、シナモン、綺麗で心地よい余韻

山崎 12年

繊細で複雑、深みのある味わい。

繊細で上品なテイストの日本を代表するシングルモルト。飲み飽きず、幾重にも押し寄せる複雑な香味が、世界を魅了しつづけています。

香り>>
熟した柿、桃、バニラ
味わい>>
奥行きのある甘味、厚みのある味わい
余韻>>
甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻

山崎 18年

奥行きのある、圧倒的な熟成感。

酒齢18年以上のシェリー樽熟成原酒を中心に、じっくりと後熟したフルボディタイプ。圧倒的な熟成感を堪能できる逸品です。

香り>>
レーズン、杏、チョコレート
味わい>>
蜂蜜のような甘さ、甘酸っぱさ、スパイシー
余韻>>
熟した果実香、甘酸っぱさ、長く深い余韻

山崎 25年

複雑かつ重厚、円熟の深い余韻。

酒齢25年を超える長期熟成シェリー樽原酒を厳選。丁寧にヴァッティングしたスーパープレミアムウイスキー。年間生産本数千数百本の限定品です。

香り>>
レーズン、イチゴジャム、ビターチョコレート
味わい>>
しっかりとした酸味、ほろ苦さ、厚み
余韻>>
ドライフルーツ、樽香、酸味、苦味、長く深い余韻

山崎 55年

山崎蒸溜所で55年以上熟成を重ねた希少な山崎モルト原酒の中から、1964年蒸溜のホワイトオーク樽原酒や1960年蒸溜のミズナラ樽原酒など、熟成のピークを迎えた原酒を厳選し、匠の技で丁寧にブレンドしました。

ミズナラ樽原酒に由来する赤みがかった深い琥珀色が美しく、超長期熟成ミズナラ樽原酒ならではの、伽羅や白檀を思わせる複雑な香りと、甘みとほろ苦さからウッディネスへと続く味わい、かすかな苦みとともに続く濃厚な余韻をお愉しみいただけます。

香り>>
伽羅、白檀
味わい>>
甘み、ほろ苦さ、ウッディネス
余韻>>
かすかな苦み、濃厚な余韻

碧 -Ao-

アードモア、グレンギリー、クーリー、ジムビーム/クレアモント、アルバータ…各蒸溜所で製造された原酒をブレンドしたウイスキーです。

世界と日本をつなぐ、「海」の深く美しい色、「碧(アオ)」をネーミングに、そして、ブランドのカラーに。羅針盤、波を表現したデザインにも、その想いを込めて。「世界5大ウイスキー」を表す、斬新な「5角形ボトル」。角を正面に配置し、ラベルに「世界の原酒/日本の匠」との出会いを象徴する「英語/墨文字」のロゴタイプ。これらはみな、この商品の開発コンセプトを表すとともに、新しい時代に向けたメッセージを伝えています。

墨文字は書家・荻野丹雪氏によるものです。

香り>>
華やかでバニラ様やパイナップルのようなフルーティーなトップノート。クリーム系の甘さと濃厚でウッディな香りが続く
味わい>>
滑らかで甘やかな飲み口。次第にスモーキーやシナモン様のスパイスが感じられる
余韻>>
甘さとスモーキー、スパイシー・ウッディが複雑に絡み合いながら心地よく続く

動画

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ジロー/ Giraud
ジロー/ Giraud
気付いたらウイスキー沼に引きずり込まれてました。責任取ってください。