6g_アイランズ

トバモリー蒸留所|価格や味は?名前の由来や歴史も解説【スコッチウイスキー・アイランズ地方】

トバモリー蒸留所|スペック

【会社】
ディスティル社

【国】
スコットランド/Isle of Mull/Tobermory
地区:アイランズ

【名前の由来】
トバモリーはゲール語で「メアリーの井戸」の意
レダイグは「安全な港」の意

【ロゴ・アイコン】

【ボトル】

【原料】
大麦:Various社

【ピート】
プレーンモルト(トバモリー、レダイグ用):最大2ppm
ピーテッドモルト(レダイグ用):35ppm以上

トバモリーとレダイグの生産割合は5:5
ピート焚きしていない大麦はスコットランド本土の様々な地域から仕入れ、ピート焚きした大麦はアイラのポートエレンから仕入れる。

【仕込み水】
ミシュニッシュ湖
レダイグ川

【発酵曹】
オレゴンパイン製 x—基

【イースト】

Bagged ‘M’ type strain

【発酵時間】
50-100時間

【蒸留器】
初留器:ボールヘッド[20,000ℓ x2] 再留器:ボールヘッド[18,000ℓ x2] 加熱:スチーム式

【冷却器】
Shell and tube

【樽】
[バーボン樽] —
その他色々

【年間生産量】
100万ℓ

【ブレンド先】
ブラックボトル、スコティッシュリーダー
シングルモルトの割合は15%ほど

売却によって倉庫が無くなったので、蒸溜所のウイスキーのほとんどが熟成のためにスコットランド本土に移される。スピリッツができ上がると、その大半はタンクに詰められてディーンストンに運ばれ、それから熟成を完成させるためにブナハーブンへ運ばれる。(蒸溜所のごく一部が倉庫に改造されたので、一部は昔のように島で熟成される。)

トバモリー蒸留所|特徴

特徴

比較的短い発酵時間。
ボールヘッド型のスチルとS字に曲がったラインアームが還流を促進します。
非冷却濾過が施されています。

当初は、ビール醸造所として建てられた。マル島で作られたのチーズがここに保管された事もあったと言います。

レダイグは一年の後半期と翌年の前半期につくります。切り替える回数を最少にするためです」と蒸溜所マネージャーのグレアム・ブラウンは述べています。

変革

歴史的には、ここのウイスキーにも問題があった。財政的苦境の結果、粗悪なカスクが使われ、また一貫性のなさがトバモリーの評判を落としたからと言われています。

バーン・スチュワートが1993年に蒸溜所を買収したとき、イアン・マクミランのチームは、相互に一貫性がなく多様な一群のカスクを発見した。その多くは標準以下のものだったとか。マクミラン曰く、さらに深刻なことはウイスキーそれ自体が悪いということだったそうです。

「人々はトバモリーが何かを知りませんでした」と彼は言います。「前の所有者は西海岸の島でスペイサイド・ウイスキーをつくろうとしていたのです。それは西ハイランドのものとしてはライト過ぎました。そして、ヴァッテッドモルト用として売られましたが、トバモリー自体はそれほど使われませんでした。私は、ウイスキーをもっとこの地に適したものに変えるだけでなく、シングルモルト向きのウイスキーに変えようとしました」と語っています。

雄大な自然、マル島

イヌワシ、オジロワシ、ラッコがいて、マクリーン家の居城 (デュアート城)がそびえ立つ。

自然が香味に影響する?

5年熟成のウイスキーは熟成の最後の年に蒸溜所に戻ります。マクミラン氏は一部のレダイグをマル島で寝かせ、そして同数のカスクをブナハーブンとスコットランド本土でバッチして熟成させる方法を採用しました。

「これは実験中です」と彼は語ります。「西海岸の影響を与えるためにアイラでウイスキーを熟成させることもできました。どういう違いがでるか、とても興味深いですね」とのことです。

トバモリー蒸留所|歴史

1798
オーナー:John Sinclair
ビール工場として建築

1837年
休止

1878
オーナー:John Hopkins & Son
再開

1881
オーナー:W Campbell & Co

1890
オーナー:John Hopkins & Co

1916
オーナー:Distillers Company Limited

1930年
休止

1972
オーナー:Domecq
再開

1979
オーナー:Kirkleavington Property Co

1982年
休止

1993
オーナー:Burn Stewart Distillers
再開
酒質が向上したと言われています。
現在、トバモリーはノンピート、レダイグはヘビーピートと作り分けがされていますが、この時期はそのルールは統一されていなかったと言われています。

2013
オーナー:Distell Group

2017年
休止

2019年
再開

トバモリー蒸留所|種類・ラインナップ

トバモリー 10年

アイランズ独特のヨード臭と塩辛さがあるがライトタイプ

樽>>

香り>>
草原、麦芽、ジンジャーブレッド、フルーツシロップ、オークのヒント
味わい>>
ビロードのような滑らかさ、フルーティ、ピリッとスパイシー、ジンジャー、アカシアの蜂蜜、アニス

トバモリー 12年

フレッシュフルーツとスパイスの味わい、トバモリー港のを思わせる繊細な塩気が感じられます。
2019年初めにトバモリー蒸留所の新たなコアレンジとして販売が開始されました。

樽>>

香り>>
リッチフルーツ、オレンジ、柑橘、フローラル、バニラ、スパイス、オーク
味わい>>
甘いオレンジ、柑橘、クリーミーなキャラメル、シナモン、クローブ、スパイシー、バニラ

レダイグ 10年

レダイグはジュラ島とスカイ島の中間のマル島にあるトバモリー蒸留所の第2ブランド。ピート香をしっかりときかせ、香ばしい麦の香りとオイリーな風味が特徴です。

樽>>

香り>>
やわらかいピート、やさしいスモーキーフレーバー、ワックスポリッシュ、ミントチョコレート、フローラル
味わい>>
コショウ、ドライフルーツ、上品にピーティーなスモーク、バニラ、クリーミーな麦芽、ヨード香

トバモリー蒸留所|動画