テイスティング・レビュー

ストラスアイラ30年はおいしい?味や特徴、コスパをレビュー【オールドボトル/1980’s】

シーバスリーガルのキーモルトとして名高いウイスキー、ストラスアイラ(Strathisla)。大変まったりとした酒質のスペイサイドモルトです。

元々希少で人気の高かったオフィシャルボトルですが、終売に伴い需要が加速。今では普通の12年も価格が高騰してしまいました。(下リンク参照)

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ストラスアイラ
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これまで現行品や旧ボトル(スクエアボトル)を飲んできましたが、それらは全て12年熟成モノ。つまり私はストラスアイラの長熟の姿を知らなかったのです。

この度はありがたいことに長熟ストラスアイラを飲ませて頂けることに。その名はストラスアイラ30年。心して頂きます。

イチロー
イチロー
中熟を飛び越えて長熟に行っちゃいました
ジロー
ジロー
まずはストラスアイラ蒸溜所の概要からどうぞ

ストラスアイラ30年|蒸溜所・価格

スペイサイドモルト
ストラスアイラ30年 1980年代流通
STRATHISLA 30Yo 1980s

ストラスアイラはスコットランドで最古の蒸溜所です。そして名前がコロコロ変わる落ち着きのない蒸溜所でもあります

元々は「ミルタウン」という名前でしたが、開設してすぐ「ミルトン」という名前に変更。その後1870年に「ストラスアイラ」となり、1890年にミルトンに戻します。更に1951年にストラスアイラに戻し、現代に至ります。

今回頂くストラスアイラはゴードン&マクファイル社からリリースされたもの。30年熟成と長熟です。度数は40%。蒸留は1950年代と言われています。

ボトラー ゴードン&マクファイル
会社 ペルノリカール社
熟成年数 30年
樽材
度数 40%
価格 $500〜$1,000ほど。(海外ECショップ参考)

ストラスアイラ30年|ラベル・ボトルデザイン

ボトルシェイプは一般的なもの。装飾的な意匠も薄くシンプルです。ボトルに貼られた「ウイスキー」のシールが時代を感じさせます。

 

ラベルは色褪せていますが美しい装飾が光ります。両脇の罫線が良い仕事していますね。スポーツウェアの脇腹に入ったラインのような引き締め効果を産んでいます。

また、蒸溜所名は「ストラスアイラ・グレンリベット」となっています。これも時代を感じさせる要素の1つです。

 

ボトルキャップはつるんとしていてシンプル。本来は封紙も貼られていた模様。

 

ボトルの底面には内容量等の情報が刻印されています。滑り止め加工も施されています。底面ひとつとっても作り手によって異なるのでつい見てしまいます。

ストラスアイラ30年|香り・味わい

それでは実際に味わってみましょう。お酒に関わる全ての人に感謝を込めて…

ウイスキーモンスター!|テイスティング中

♡♡♡

う、うま〜〜〜い!!

♡♡♡

 

スペイサイドモルト
ストラスアイラ30年 1980年代流通
STRATHISLA 30Yo 1980s

〜 香り/Nosing 〜
澄んだベリーと穀物、イチゴやプラムの甘酸っぱさ
かすかにガムやパイナップルも
ほんのりとなめし革
時間が経つとセロリやトフィーが膨らむ

〜 味わい/Tasting 〜
非常にシルキーで柔らかい飲み口、少し角
木樽に程よいタンニン、ベリー、スパイス

イチロー
イチロー
線の細さは否めません
ジロー
ジロー
元々の度数も40%でしたし、長くポテンシャルを保つのは難しかったのかもしれません

ストラスアイラ30年|評価・レビュー

ベリーの奥にあるレモニーな香り。ストラスアイラ12年からは感じ取ることができなかった甘酸っぱい要素が生まれています。

香味共にとても多層的です。オールドならではの澄んだベリーと穀物の絡んだ味わいがとても趣深い。時間を置くとハーバルで甘やかな香りが膨らみ更に複雑になります。大変良いウイスキーです。

ボディの細さは否めません。大木が削られて細くなったような、そんな印象を受けました。開栓から時間が経っているとのことですが…本来のポテンシャルが気になります。

とはいえ、いわゆるウマいボトルかと。アルコールの刺激も無く滑らかです。それでいて香りは複雑で、バランスが取れた甘やかさを持っています。
落ち着いた時間に、パートナー等としっとり飲みたいボトルです。接待にもピッタリですね。

 

コスパ的には難しい。ガチャの要素もありますし。$700で良い状態のものを買えたら嬉しいかな。
クラウニングカスクのオスロスク38年が7万円で買えたことを考えるとコレクション要素や体験そのものを購入する意味合いが強くなると思います。貴重なウイスキーに違いありませんし、しっとりとした味わいが好きな方はもっと高く評価されるかもしれません。

 

このウイスキーが蒸留されたのは経営がシーバスブラザーズ社に移ってすぐの頃。そして蒸留機もまだ2台しか無かった頃です。
それは言わばシーバスの故郷が生まれたばかりの頃の味。そう考えるとロマンチックにも思えます。

それでは今日はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございます。

イチロー
イチロー
優しい酒質という意味では現代のストラスアイラに通じるものがあるかもしれません
ジロー
ジロー
この酒質がブレンデッド用原酒の傾向なのかもしれませんね
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ストラスアイラ30年|飲ませて頂いたお店

この貴重なウイスキーを飲ませてくださったのは難波のBAR SIMONさん。いつもお世話になってます。ツイッター界隈の方もちょこちょこ出没されているようです。

ストラスアイラ30年|口コミ・評価評判

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Ichiro
ウイスキーエキスパートのバーテンダーです。アイラ沼からやって来ました。得意技はタックルに合わせたフロントチョーク。苦手な技は足関節。人に助けられて生きてます。