今日はスペイサイドの味比べを行います。
用意したボトルは3本です。
説明不要!「野獣」
モートラック!!
情報が無い!!だが生産量は随一!
「Mr.ミステリアス」
グレンロセス!!
火災起きすぎ!「焔の呪縛」
アベラワー!!
どれも知名度が高いとも低いとも言えないボトル達。
しかし1980年代のウイスキー不況を乗り越えた精鋭達です。
一体どのような味がするのでしょう。
楽しませて頂きます。
モートラック12年|ボトル説明
◆MORTLACH/モートラック 12年
この記事で取り上げるのはこのボトル。
「野獣」モートラックです。
※他の二本は別記事となります
モートラックは2.81回蒸留というちょっとよく分からない蒸留を行う事で「圧倒的に力強い味わい」を実現していると言われるウイスキー。
その味わいを評して「ダフタウンの野獣」と呼ばれているんだとか。
原酒はブレンデッドウイスキーであるジョニーウォーカーにも使われています。品質は確かなんでしょう。
ちなみに価格は7千円。
7千円でございます。
モートラック12年|テイスティング
それでは早速テイスティングに入りましょう。
右端がモートラック12年です。
モートラック12年
香り
まずはその香りから…
うーん…
…
…野獣???
美女と野獣で言うと美女寄りの香り。
香りは複雑ですが繊細で瑞々しく。
白葡萄の香りはシェリー樽由来でしょうか。
バナナも感じます。
繊細。瑞々しさ。白葡萄、バナナ
モートラック12年
味わい
次は味を見てみましょう。
口に含ませて…
…
ま、まったり〜!!
※イチローはボディがそこそこあるのに香味が薄い時「まったり」と言いがちです
まったりしていますが、他二つ(グレンロセスとアベラワー)と比べると洗練寄りに感じます。
特徴は正直捉え辛く、オレンジは感じますが…煙は強くは無いですね。
白葡萄の甘さから強いスパイス。
奥からフローラル。その奥に苦味。
…
…野獣どこ??
白葡萄、スパイス、フローラル、オレンジ、苦味
モートラック12年
同量加水で
バナナが強まりました。
モートラック12年|感想
あれ?
野獣どこ???
野獣という評価からトガった個性を予想していましたが、実際飲んでみると繊細な印象でした。
他2本と比べても繊細。よく言えば綺麗。
スパイスと苦味も薄いので余計にそう思うのかもしれません。
特徴をまとめると
・モートラック12年・
洗練されたバナナと柑橘
_です。
周りからはヤバい奴だと評されるも中身は繊細なモートラック。
言わば、漫画「ゴクドルズ」の逆のようなウイスキーですね。
※例えが分かりづらくてすみません
とは言え今日飲んだのは現行品。
昔のボトルを飲んだり、熟成を経たボトルを飲ませて頂ければまた印象は変わるのかもしれません。
モートラックは、オルトモアに評されるような「上品で静かなウイスキーを好きな方」にオススメしたいボトルです。
※捕捉|バナナの香りとは
モートラックを特徴付けるバナナの香り。
この香りはエステル香の一種で、「酢酸イソブチル」や「酢酸イソアミル」が発生している事が原因で起こるそうです。
何を言っているかサッパリ分かりませんが、おそらくモートラックにはこの「酢酸イソブチル」や「酢酸イソアミル」が多く含まれているのでしょう。
ちなみにこの酢酸イソブチルは分子式で「CH3COOCH2CH(CH3)2」、酢酸イソアミルは「CH3COO(CH2)2CH(CH3)2」と表されるそうです。
今後はバナナの香りがしたら
「酢酸イソブチル…いや、イソアミルの香りがするね😎」
とドヤ顔でキメてみようと思います。
「原子の結合具合が違う…(恍惚」
でも良いかもしれません
まとめ
・モートラック12年・
洗練されたバナナと柑橘