こんにちは。イチローです。
この度1980年代流通のスプリングバンク8年を飲ませて頂きました。
本来なら早速テイスティングに入りたいのですが、スプリングバンクのオールドボトルには色々違いがあるようで。
折角なので調べてみました!その形状の特徴も合わせて学んでしまいましょう。
それではどうぞ!
スプリングバンク特級|オールドボトルの種類・違い
今回テイスティングするボトルは下の表で言うところの「ダンピー白ラベル」に当たります。
スプリングバンク特級8年・オールドボトル
形状・ラベルの違い
70年代後半〜80年代前半
オーバル前期
80年代前半〜80年代中盤
オーバル後期
80年代中盤〜80年代後半
ダンピー白ラベル
80年代後半〜90年代前半
ダンピー黄ラベル
※上記は推定です。流通地域により異なる可能性があります
※2002年ごろに流通していた並行輸入品のスプリングバンク10年は品質のバラツキが大きかったと言われています
中身は1970年代に蒸留されたスプリングバンク。歴史を感じますね。
スプリングバンク特級|ボトルの見た目・ラベル
見た目が全く違いますね。白地に金の罫線で装飾されていて上品な高級感があります。
肩の蝋印も特徴的ですね。現代のボトルに蝋印はありませんが、ガラスに文字が彫り込まれています。
また、シングルモルトではなく「ピュアモルト」と表記されています。ラベル下部の「S」のマークも目立っていますね。
次はボトルの背面も見てみましょう。
背面のラベルには「S」の文字が大きく配置されています。このマークはビッグSと呼ばれるもの。オールドボトルの象徴的なマークです。
アルコール度数は43度。10年は46%と書かれています。
「モルトの香水」という売り文句は1980年代流通のボトルには書かれておらず、「上品な香り、なめらかな喉ごしを心ゆくまでお楽しみください」と書かれていたのが印象的でした。
取引先は木下商事。ウィスク・イーではありません。最下部の「従価税率適用」の文字はシールで隠されています。
スプリングバンク特級|味・香り
それでは実際に味比べをしてみましょう!
10年の味は?そして80年代流通はそれと比べてどんな香味がするの?ワクワクします!
それでは…頂きます!
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スプリングバンク
10年
香り
ワクシー
グレープフルーツ、穀物

味わい
シェリー、渋み
グレープフルーツが効いている
スイート、桃、ハーブ

余韻
ホット。スパイス、ハーブ、桃

同量加水
香りは林檎、桃、蜂蜜
味は蜂蜜、バニラとシェリーが混ざり合い、微かに白葡萄が勝つ。
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一言で
ホットで甘々グレープフルーツ
そしてシェリー
スプリングバンク
8年 1980年代流通
現行10年と比べて…
香り
レモンが抑え目、穀物強め

味わい
マイルド。ベリー、ナッツ感
アルコールの角は丸い
時間経過で潮
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一言で
穀物強め
マイルドベリーナッツ
スプリングバンク特級|評価
やはりオールドは穀物が強い!目を見張ります。
味わいも濃厚でマイルド。ベリーやナッツ感が目立ちます。しかも潮まで感じましたね。10年は目立たなかったので驚きました。
やはり昔のスプリングバンクは潮が目立つ味作りをしていたようで。
大変勉強させて頂きました。ご馳走様です。

