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ラッグ蒸溜所、ソサエティメンバー(樽のオーナー)を募る。歴史に名を刻む最後のチャンスか

アランの第二蒸溜所として有名なラッグ蒸留所が樽のオーナーを募っています。ラッグ蒸溜所の樽をいち消費者が購入できるチャンスはこれが最後となるかもしれません。

スペックは1stフィルExバーボンカスク、熟成期間は10年ピーテッドモルトが詰められています。

 

ラッグ蒸溜所では50ppmのヘビリーピーテッドモルトの生産が中心となると発表されており、このカスクに充填されているモルトもそれに準じていると予想します。

また、ピートはハイランド東部のセントファーガスなどから調達したものを使用しています。ピートのバリエーションも研究中で、ピートの産地別による商品化も予定しているとの事です。

 

ラッグ蒸留所の樽のオーナーになると自動的にラッグソサエティメンバーの一員となります。これは蒸溜所に名を残し、ラッグの歴史の一員となる事を意味します。

また購入された樽とは別に、最初に瓶詰めされる10年熟成のウイスキーを入手する事ができるようになります。
このボトルにはシェリー樽(ホグスヘッド)にて熟成された原酒が使用される予定です。バーボン樽熟成が中心のラッグ蒸溜所としては珍しいスペックです。

他の特典として「アランゴルフパス-島の7つのゴルフコースのそれぞれでの無料ラウンド可能」「歴史的なラッグホテルでの無料のディナー、ベッド&ブレックファーストの滞在」「ビジターセンターの無料ツアー」「Lagg DistilleryショップでのLagg限定ウイスキーの購入が10年間10%オフ」があります。

 

ラッグ蒸溜所は2019年4月に稼働を開始し、翌月の5月からラッグソサエティメンバー用のカスクを充填し始め、10ヶ月で700樽を用意しました。

価格は£6,000(£40で1年追加熟成可能)と言われていましたが、現在も同様かは不明です。

ラッグカスクソサエティに参加するには、担当者(Gillian Snaddon(gillian@arranwhisky.com))、もしくは公式ウェブサイトの専用フォームからご連絡下さい。

・ラッグ蒸溜所・

アランの第二蒸溜所として建設された蒸溜所。ヘビリーピーテッドの製造が中心です。ラッグ蒸溜所の建設に伴いアラン蒸溜所はロックランザ蒸溜所に改名されました。

製造責任者はグラハム・オマンド(GRAHAM OMAND)氏。アイラ島生まれの若き技師です。
将来的にはアラン島のピートを使用したモルト製造を計画中で、ウイスキーの他にリンゴの木を植林してアップルサイダーやブランデーを作る計画もあるとか。

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Ichiro
ウイスキーエキスパートのバーテンダーです。アイラ沼からやって来ました。得意技はタックルに合わせたフロントチョーク。苦手な技は足関節。人に助けられて生きてます。