2020年に世界で最も売れているアルコール飲料TOP150銘柄がスピリッツビジネスにより公開されました。
世界で最も売れているお酒は何なのか。
日本のメーカーはランクインしているのか。
この結果は、ともすれば意外なものかもしれません。
※元データ(ランキング)はこちら
01
世界で最も売れているお酒は焼酎
「眞露/ジンロ」
世界で最も売れているお酒は焼酎「眞露/ジンロ」です。
売上は5年連続で好調。年々消費量が増しています。
今年の消費量は9,530万ケース/9L。これは東京ドームの3分の2を満たす事ができる量です。
※一般的な25メートルプールだと1588杯分に相当します
02
ウイスキーのベストセラーはインディアンウイスキー(3位)
「マグダウェルNo.1」
最も売れているウイスキーは、インディアンウイスキー「マグダウェルNo.1」。
販売量はジンロの約4分の1で5,850万ケースです。
03
4位に輝くサントリー・ストロングゼロ
【糖類ゼロ プリン体ゼロ】 サントリー チューハイ-196℃ ストロングゼロ ダブルレモン [ チューハイ 500ml×…
日本のRTD(レディ・トゥ・ドリンク※)であるサントリー「-196℃ストロングゼロ」が4位に輝きました。
※レディトゥドリンク:購入してすぐ飲めるドリンクの事
尚、いいちこは31位、角瓶が40位をマークしました。
バランタインが33位であることを考えると十分な結果と言えるでしょう。
04
世界で最も売れてる4大スピリッツはラム
世界で最も売れてる4大スピリッツはラムでした。銘柄はタンデュアイ(5位)です。
以降、ウォッカ「スミノフ(6位)」、テキーラ「クエルボ(29位)」と続き、ジン「ゴードン(35位)」がランクインします。
※ コニャックはヘネシー(27位)が最も売れました
05
最も売れたリキュールはマルティーニ
リキュールではベルモットで有名なマルティーニが23位でトップ。ベイリーズが30位で、イェーガーマイスターが34位。アペロールが38位と続きます。
06
最高のスコッチはジョニー・ウォーカー(12位)
最も売れたスコッチウイスキーはディアジオのジョニーウォーカーでした。
販売量は1,410万ケース/9L。
ストロングゼロの2分の1超の量に相当します。
07
最も売れているアメリカンウイスキーはジャックダニエル(14位)
次に売れているのはジムビーム (17位)。
ジャックダニエルとの差は約200万ケース/9Lです。
08
アイリッシュウイスキーに勝利したカナディアンウイスキー
カナディアンウイスキーとアイリッシュウイスキーは長年鎬を削りあっていました。
今年は2年ぶりにカナディアンウイスキーのクラウンロイヤル(25位)が勝利。その差は400万ケース。ジェムソン(28位)が売上を落とした反面、クラウンロイヤルは成長した事が要因でしょう。
09
最高のシングルモルトスコッチウイスキーはグレンフィディック(133位)
販売量は120万ケース。順位は低く見えますが、その量は酒類業界全体で見ると決して少なく無い事が分かります。
10
2番目に売れているシングルモルトスコッチウイスキーはグレンリベット(137位)
発表は120万ケース。グレンフィディックとの差はほぼありません。
昨年はグレンフィデックが20万ケースほど上回っていましたが、この不況時でもグッと堪える事が出来た事が近付いた要因でしょう。
まとめ
2020年のウイスキーの売上は全体的に低迷しています。特にTOP15までにランクインしているウイスキーは全て前年比-32〜-8%を記録しています。
トップから数えて初めて売上向上したのはジムビーム(17位、+3.3%)です。
成長率に驚かされるのは2位のホワイトクロウ・ハードセルツァーですね。
5年前は年間売上1万ケースだったのが2年後には59万ケースに。今年は5850万ケースにまで上り詰めました。
この商品はMASTER of MALT(マスターオブモルト)での購入可能です。
国内販売は確認できませんでした。
※ハードセルツァーとは:基本となる原料は水、アルコール(サトウキビ由来)・フレーバー。基本的にカロリーが低く、フレーバーには本物のフルーツが使用される事が多い。ヘルシーがトレンドのアメリカでヒットしている。
引用:https://whiskyexperts.net/tsb-die-top-150-spirituosenmarken-2020-erst-auf-platz-12-kommt-der-erste-scotch/、https://www.thespiritsbusiness.com/2021/06/record-breakers/