徹底比較！マリエンホーフ｜カカオリキュールの味や違いを評価【ショコラ・ゴディバ・エギュベル】

こんにちは。イチローです。

世の中に数多く存在するカカオリキュール。違いを把握しておきたい！と言う訳で、今日はショコラ・カカオ系リキュールの味比べを行いたいと思います。

用意したのは下記４本。

・GODIVA
・エギュベル カカオ・ホワイト
・エギュベル カカオ・ブラウン
・マリエンホーフ ショコラリケール

中でも注目すべきはマリエンホーフ・ショコラリケールでしょう。
このリキュールはまさに液体の宝石。飲めば陶酔感に包まれ、人を詩人にさせる…とか。

楽しみですね。それではどうぞ！

マリエンホーフ｜液体の宝石

液体の宝石、マリエンホーフ。一体どんなブランドなんでしょう。
特徴を下にまとめてみました。

マリエンホーフ
ドイツのワイナリー

マリエンホーフはドイツ南西部、ファルツ地方・フェニゲン村のワイナリーです。その地はドイツでは比較的温暖で、ワイン造りが盛んです。

マリエンホーフ社は7代続く名門ワイナリー。主にリースリングの白ワインを造ります。
そのワインを生かしたリキュール作りは一子相伝。17世紀から秘伝の製法技術を守り続けています。

マリエンホーフ
リキュールの製法

マリエンホーフのリキュールはとても丁寧に作られています。以下をご覧下さい。

一見単純に見えますが、この湯煎蒸留がポイントです。詳しく説明します。

マリエンホーフ
湯煎蒸留とは

マリエンホーフの行う湯煎蒸留。その特徴は主に下記の二点です。

・温度が高温になり過ぎないため、香りの成分の破壊が起こらない
・非常に時間をかけたエッセンスの抽出方法

湯せんであれば100度以上温度が上がらず、香りは自然で凝縮感を持つようになります。この工程が極上の余韻の長さを引き出し、雑味のないクリアな素材の味香を引き立てていると言われています。

尚、ローゼンリケールを作る場合は700mlのリケールに対しバラの花びらを3kg以上使用します。それはバラ1000本分に相当します。

口の中に広がる千本の薔薇。大変ロマンチックです。

マリエンホーフ
無添加へのこだわり

マリエンホーフは白砂糖やカラメル、着色料は不使用です。キレが良くべたつき感のない甘みと素材本来の自然な色合いを実現しています。

このこだわりはワイナリーとして一定の収益があるからこそ実現できる…と推測される方もいらっしゃいます。

チョコレートリキュールの飲み比べ

それではテイスティングを始めましょう。改めまして、用意したボトルは4本です。

左から
・GODIVA
・エギュベル カカオ・ホワイト
・エギュベル カカオ・ブラウン
・マリエンホーフ ショコラ・リケール

どのボトルも大変映えるデザインですね。マリエンホーフも良いですがエギュベルの中世的なデザインも好みです。

カカオリキュール｜スペックと価格

それぞれのスペックは以下をご覧ください

リキュール・マリエンホーフ
ショコラリケール
marienhof

・OFFICIAL COMMENT・
ショコラシリーズの基本となるブラックチョコレート。カカオ本来の芳しさを楽しんで。

ベーススピリッツ	リースリング・ブランデー
度数	18%
エキス分	24%未満
定価	約6,000円/700ml
特徴	湯煎蒸留でエキスをじっくり抽出

リキュール・エギュベル
カカオ・ホワイト
AIGUEBELLE LIQUEUR DE CACAO

・OFFICIAL COMMENT・
焙煎したカカオ豆をアルコールと共に蒸留、バニラ香を配しシロップを加えたホワイトカカオリキュール。

ベーススピリッツ	果実を5回蒸留した純粋スピリッツ
度数	25%
エキス分	43%
定価	約2,000円/700ml
特徴	焙煎したカカオ豆をアルコールと共に蒸留

リキュール・エギュベル
カカオ・ブラウン
AIGUEBELLE LIQUEUR DE CACAO

・OFFICIAL COMMENT・
エキス分の高さのわりに、甘さが控えめのアダルト・テイストなダーク・カカオ。フルーツの熟した香りもほのかに漂います。

ベーススピリッツ	果実を5回蒸留した純粋スピリッツ
度数	25%
エキス分	-（ホワイトと同じと考えるなら43%か）
定価	約2,000円/700ml
特徴	ホワイトより更にカカオ豆浸漬液を加え色をつけたもの

リキュール・ゴディバ
チョコレート・リキュール
GODIVA

・OFFICIAL COMMENT・
チョコレートの名門「ゴディバ社」の厳選された原材料からつくられたプレミアムチョコレートリキュール。

ベーススピリッツ	グレーンスピリッツ
度数	15%
エキス分	26%未満
定価	約3,500円/750ml
特徴	香ばしいカカオの香りとなめらかな舌触りが特徴です。

カカオリキュール｜テイスティング

カカオリキュール
香り

まずは香りから比べてみます。

…

GODIVAは…
チョコとミルクの香り。

エギュベル・ホワイトは…
香りは繊細。独特の香ばしさがあります。薬品的とも思えるシトラスとハーブを焦がしたような香ばしさ。

エギュベル・ブラウン。
こちらも独特の香ばしさが。レモン、オレンジピール、ハーバル。チョコレートの香りはホワイトより強めですね。

マリエンホーフ…
これは……濃厚なチョコレートの香り。溶けたチョコレートをそのまま嗅いでいるかのようです。洗練されています。雑味はありませんが、深みを感じます。

カカオリキュール
味わい

次は味を確認します。

…

エギュベルホワイトは…
それはあっさりした甘味…サトウキビ、黒糖のような甘さ。その繊細な香りと独特の香ばしさに驚いただけに、この甘味には驚かされました。

ただこの…オレンジピールとハーブのような…不思議な香りも感じます。これがエギュベルとしての個性でしょうか。

 

エギュベルブラウンは…
ホワイトと同様甘味アリ。こちらは独特の香りを伴った苦味もありセクシーです。焦げた穀物…香ばしい麦芽のシリアルのような余韻も香ばしい。

 

マリエンホーフは…

洗練感が凄い！純然たるショコラです。

飲み進めても甘ったるさを感じません。24%程のアルコールがこのお酒の芯となりこの飲み心地を生み出しているのでしょう。

溶かしたショコラを飲むのではなく、あえてショコラ味のリキュールを飲む、その理由が成立します。完成度が抜群に高い。

 

GODIVAは…
クリームを最も感じます。カカオやナッツも感じますが、一番目立つのはクリーム。胃が疲れたときにミルク割りなんてしたら堪らないでしょう。

カカオリキュール｜まとめ

ご馳走様でした。たくさんのボトルをありがとうございます。やはりマリエンホーフのショコラリキュールには驚かされましたね。その洗練感たるや…

しかし、覚えておきたいのはそれぞれの個性。個性が違えば使い所も変わります。

洗練されたマリエンホーフ
セクシーな苦味を伴うブラウン
クリーミーなGODIVA
サッパリして柑橘ハーバル、苦味もあるホワイト

どれも美味しゅうございました。ご馳走様です！