テイスティング・レビュー

ラフロイグ25年2018 52%カスクストレングス|特徴解説 価格評価【★】

Ichiro’s Point
ラフロイグ25年CS 2018

91Pt

官能評価:★★★★_Recommend
コストパフォーマンス:★★★★

ラフロイグ25年CS 2018|蒸溜所・価格

アイラモルト
ラフロイグ25年CS 2018年
Laphroaig 25Yo CS Released 2018

日本が誇るビームサントリーが所有する蒸溜所「ラフロイグ」から年に一回定期的にリリースされているボトルです。今回頂くのは2018年にリリースされたものになります。

 

中身はバッティングされたシングルモルト。バーボン樽とオロロソシェリー樽でそれぞれ25年間熟成されています。カスクストレングスです。

蒸溜所 ラフロイグ蒸溜所(ビームサントリー傘下)
名前の意味 ゲール語で「広い入江のそばの美しい窪地」の意
熟成年数 25年
樽材 エクストラバーボン樽
オロロソシェリー樽
度数 52%
定価 50,000円

ラフロイグ25年CS 2018|ラベル・ボトルデザイン

白地に黒文字、差し色で緑色が使われた所謂ラフロイグカラー。毎年恒例のデザインです。

ラフロイグのボトルはシリーズを通してシンプルです。
遊びはありません。

それだけにたくさん揃えてる棚を見るとそのシンプルさゆえに圧倒されます。(と同時に「今日は良い夜になりそうだ」とワクワクしてしまいます)

 

とは言えラフロイグ10年などと見比べると少し装飾的になっていますね。
エントリーレンジのラベルは潔いほどサラッとしてます。でも緑のボトルに白キャップって清潔感があって良いですね。

 

今回のボトルはラベルが2つに分かれています。罫線も追加されて、文字の量は…そんなに変わっていませんね。
それだけの事ですがグッとシャープな印象になりました。

 

ボトルキャップ、シュリンクはこんな感じ。
しっかりロゴが入っています。このこだわりが良いですね。

 

外箱は木製です。こちらも毎度おなじみです。
テイスティングノートが書かれたプレートがリッチな気分にさせてくれます。

 

中身の色は爽やかなゴールド。シェリー樽要素は控えめかな…なんて想像しながらテイスティングに入ります。

 

ラフロイグ25年CS 2018|味・香り

アイラモルト
ラフロイグ25年CS 2018
Laphroaig 25Yo CS Released 2018

〜 香り/Nosing 〜
スモーキーでブリニーなコク旨煮干しに柑橘一滴

スモーキーで潮気が目立つ
いぶりがっこ
アーモンドフィッシュ、やや濃いベリー、グレープフルーツのわた

ウイスキーモンスター!罫線〜 一滴加水/Add Water 〜
膨らむ赤系果実と干物
プラム、煮干し

香りがふくよかに広がる

ウイスキーモンスター!罫線〜 味わい/Tasting 〜
凝縮したピートと柑橘
熟成感
オイリーなコク、柑橘、スモーク、ヨード、グレープフルーツのわた

Ichiro’s Point
ラフロイグ25年CS 2018

91Pt

官能評価:★★★★_Recommend
コストパフォーマンス:★★★★

ラフロイグ25年CS 2018|評価・レビュー

うん。ウマい。

なんというか安心感のある旨さ
何の気なしに飲んでも美味しいし、探れば探るほどウイスキーも応えてくれる。

果実味や酸味のバランスがとても良く、凝縮感もあり。華やかで複雑。

主張は控えめ、ただそこに立っているだけで存在感を発揮している知的な男性のような…そんな大人向けラフロイグです。

 

長熟ラフロイグと言えばラフロイグ28年(キルブライド for 信濃屋・ゴジラ)を思い出しました。
あちらは色気というよりはクッキリ系のお味でしたね。しかしあの味で3万5千円はコスパが高すぎると思います。

先日のラフロイグ30年(90年代流通)は熟成感のある果実味豊かな素晴らしいラフロイグでした。
柑橘だけでなく滑らかなタンニンに織り込まれた桃とカカオが口の中を優しく撫でるので非常にセクシーな気持ちになりました。
ただ、その希少性も考えると飲む側が試されているような気持ちになるのは否めません。

 

それで言うとやっぱりこのボトルはちょうど良い。
気負わず飲めて素直に旨い。素晴らしいじゃないですか。

探れば探るほど良い部分が見つかりますし。安心感があるなぁ。

 

総評としてはオイリー&ブリニー。バランスの良い熟成感を伴ったコク旨ボトルです。
素直にストレートで飲みたいな。会話を楽しみながらでもその良さはしっかり伝わります。

それではまた。

ラフロイグ25年CS 2018|飲ませて頂いたお店

デュワーズダブルダブル21年|BARスモークアイラこのボトルは桜ノ宮のBARスモークアイラさんで飲ませて頂きました。スタンディングスタイルで楽しむこちらのお店。ウイスキーもカクテルもたいへん美味しく頂けます。新地仕込みのバーテンディングをお楽しみください。

ラフロイグ25年CS2018|口コミ・評判

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Ichiro
ウイスキーエキスパートのバーテンダーです。アイラ沼からやって来ました。得意技はタックルに合わせたフロントチョーク。苦手な技は足関節。人に助けられて生きてます。