皆様は燻酒というウイスキーをご存知でしょうか。
燻酒はスコッチウイスキー販売がリリースするボトラーズウイスキーです。
大変美味しいのですが、詰められているウイスキーは…
…
…なんと非公開!気になる〜!!
そんな謎めいたボトルながらも、このそ味の虜となる方は少なくないんです。
何故なら
ハイボールに最適化した味設計!
50%という高い度数でキリッとした飲み口を実現!
そしてお値段6,000円程…
安〜い!!
このウイスキーもコスパが良いウイスキーとしてお勧めすることが多いです。
ほんと煙と甘みのバランスが丁度良いんですよね。
※ラベルも良い味出してます
しかし中身は非公開ですか…
非公開…
…
これはスコモル様からの挑戦では!?
と言う訳で今回挑戦するのはこちら!
燻酒の中身はなんじゃろな
アイラウイスキー飲み比べ!
それでは行ってみましょう!
燻酒ってどんなウイスキー?
燻酒。それはスコッチモルト販売株式会社が販売するアイラモルトです。
価格は6000円程で非常にコスパが良い。人に勧めやすいアイラモルトだと思ってます。
味もヴァッティングしてるお陰でいい感じに整えられてますしね。
で、この味はスコモル様が言うには
日本人に馴染みのある「ハイボール」に最適化したウイスキーを求めて燻酒を作り上げました。
とのこと。中身は公表されていません。
世間では「カリラ」とする意見が強く、次点で「アードベッグ」。リリース当初(2016年頃)はラガヴーリンを挙げる方もいらっしゃったとか。
※私はアードベッグを推していましたが、カリラ勢の圧力に負けてしまっている現状です
燻酒を取り巻く現状はこんな状態です。
燻酒の中身を推測する
さて、それでは検証を始めます。
まずはスペックから推測してみましょう。
燻酒のテイスティングコメントはこのように公表されています。
燻酒の味わい
淡いレモン色、潮で甘口
オイリー
この特徴を踏まえ原酒を推測します。
一応「アイラモルト」である事は確定しているので…
パッと思い浮かぶ蒸留所は
スモーキーでフルーティなカリラ
もしくは、
強い燻香と甘みを持ち、オイリーなアードベッグ
でしょうか。
…
…ん??
…
……
「オイリーなアードベッグでしょうか…」
「オイリーな…
「オイリーな…
…
…答え、出たのでは???
\これじゃない?/
…いえいえ、それは早計と言うものです。
そう。アードベッグはオイリーな酒質と一般的に言われていて、そんなアードベッグの対抗馬として挙げられているカリラは一般的に「ドライ」と評価されている酒質ですが、この時点ではそんな事は些事でしかありません。
そう。
「ドライと評価されがちなカリラをボトリングしたとして、スコモル社はオイリーとコメントするかなぁ」
なんて推測は一切価値を持たないのです。
こんな事で思考にバイアスがかかってはいけません。いけないのです。いけないんですってば。
アイラウイスキーの飲み比べ
それでは実際に飲み比べて見ましょう。
3本並んだオフィシャルボトル。一体どのお味が近いでしょうか…
…頂きます!
▼
▼
▼▼
▼
▼
テイスティング
カリラ 12年
最も蜂蜜。繊細でフレッシュなピート。
繊細なピートにあっさりした麦芽。蜂蜜とレモン。白木。
スモークが口の中に広がり、ピート、パイナップル、蜂蜜が生まれる。
最も繊細な香りにも関わらず、最もドライに感じる余韻。
▼
テイスティングを踏まえて
カリラの感想
程よい燻香。
このドライさがハイボールにした際にポジティブな要素となりそうだが、燻酒のパワフルな甘味とは違うような…
テイスティング
アードベッグTEN
最もピーティでスモーキー。
クリーミーな南国フルーツ。
ひと嗅ぎめは強烈な生クリームとマンゴー。ふた嗅ぎめ以降はピートと塩鮭(恐らく漁港と表現されている香り?)。そしてスモーク。重なる潮。
▼
テイスティングを踏まえて
アードベッグTENの感想
クリーミーでトロピカルな甘さ。やっぱり美味しい。
クリーミーでオイリー。クエン酸的甘味。最高。
テイスティング
ラガヴーリン16年
ラガヴーリンでした。
※比較対象として適していませんでした
テイスティングを終えて
ご馳走様でした。
テイスティングを終えましたが…
…アードベッグ、普通に美味しく飲んじゃってますね。ふざけているのでしょうか。
ラガ8年が手元に無かったのも悔しいところです。熟成感が違いすぎました。
…
ラガヴーリンはそもそも正しく比較できてない。
アードベッグも美味しく飲んじゃってる!ダメじゃん!!
しかし!
男には押し切らねばならぬ時もございます!
燻酒の中身はなんじゃろな!
私の答えは…
…
アードベッグ!
です!多分!!知らんけど!!!!
最後に
いかがでしたでしょうか。
ほぼ結論ありきの検証であることはバレバレかとは思いますが、ともかく答えを出すことができました。自分なりに筋道立てて解釈する事ができたので嬉しい限りです。
とはいえ検証としてはまだまだ不完全。
オフィシャルを飲み比べただけで結論付けるなど愚の骨頂です。
幸い、燻酒と似たスタイルのボトラーズアイラは他にも手元にありまして。
これらのボトルもそれぞれ飲み比べて燻酒=アードベッグ説を厚くしたいと思います!
次回はフィンラガン、ポートアスケイグ、AS WE GET IT、スモークヘッドの飲み比べ記事をお送りします。
それではまた。