テイスティング・レビュー

キリンシーグラム|ダンバー、BAR、クレセントの味は?比較記事【オールドボトルの評価・レビュー】

ウイスキーナウ!キリン_ダンバー一級、BAR特級、クレセント特級
イチロー
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キリンシーグラム(オールドボトル)|テイスティング

キリンシーグラム・ウイスキー一級
ダンバー

〜 香り/Nosing 〜
エタノールを含んだ脱脂綿

薄い。要素を捉えきれず

〜 一滴加水/Add Water 〜
まだ薄い。エタノールを含んだ脱脂綿
微かにヒノキのような香り

〜 味わい/Tasting 〜
ヒノキが香る桃味シロップ

ヒノキ、蜂蜜、桃、強いアルコールの刺激、プラ
香りの割に甘味が強い。甘味以外の要素は軽い
余韻も軽く、大変スムース

〜 同量加水/Twice up 〜
プラスチックを溶かした水

・感想・
樽香る桃水

キリンシーグラム・ウイスキー特級
BAR
BAR

〜 香り/Nosing 〜
甘やかにヒネた蜂蜜

蜂蜜、穀物、桃

〜 一滴加水/Add Water 〜
セロリのようなハーブ、蜂蜜
微かにスパイス

〜 味わい/Tasting 〜
桃缶焼酎、ヒノキ入り

桃の缶詰、アルコール感、蜂蜜
香りの付いたダンバー、まとまり有
僅かな収縮感
余韻はヒノキが広がった後、軽い甘味が現れる

〜 同量加水/Twice up 〜
桜桃

・感想・
ダンバーLv.2

キリンシーグラム・ウイスキー特級
クレセント

〜 香り/Nosing 〜
ヒネた桃缶、蜂蜜入り

蜂蜜、桃。
BARより香りが強く、甘やか

〜 一滴加水/Add Water 〜
セロリのようなハーブ・スパイス

〜 味わい/Tasting 〜
蜂蜜ピーチのディアブロ仕立て
ミルキーを溶かし込んで

突き刺す蜂蜜と桃、膨らむスパイス。微かにヒノキ
プラ感、焼酎感。飲みごたえは有
余韻はスパイシーかつスイート
キャンディ「ミルキー」に似た甘さが長く残る

〜 同量加水/Twice up 〜
ヒノキ

・感想・
ダンバーLv.4、ミルキー入り

キリンシーグラム(オールドボトル)|評価・レビュー

いかがでしたでしょうか。

ジャパニーズのオールドボトルは本当に個性がありますね。
いつ飲んでも「あぁ、ソレっぽい」と思える要素を感じます。

 

ダンバーは評価が難しかったです。
香りが飛んでしまっていたのかも知れません。アルコールを染み込ませた脱脂綿を木工室で香っているようなイメージでした。

 

BARはどうでしょう。
確かにダンバーより香りが強まってはいるんですが、クレセントの印象に上書きされてしまったような。

とは言えソレはバランスが良いとも受け取れます。
「ピーチフレーバーが付いた荒めの焼酎」と書くと…ちょっと興味をそそりませんか?

 

最も楽しめたのはクレセントです。
特に飲んだ直後に広がる暴力的なまでの甘やかさには驚きました。

そして口に残るスパイシーさとミルキーさのコンビネーション。
楽しませて頂きました。

 

ところで、最近はサントリーのオールドボトルを飲む機会が増えてまして。
こうして見ると会社毎のブレンドの違いに気付いて面白いですね。

サントリー製品のオールドやローヤルなんかからは「甘草(リコリス)」「ブランデーの風味」「アプリコット」なんかを強く感じます。

ウイスキーとしての飲みごたえを感じさせようとしているのでしょうか。
日本のワイン生産の先駆者である事も紐づけられそうですね。面白いです。

 

対してキリンはスッキリ風味な傾向に。
食中酒に向いていそうな味作りです。(クレセントは違いましたけど)

これは他社製品との差別化か、それともコストや設備、技術によるものか。
妄想が捗ります。

 

さて、今日はこの辺りで失礼します。
ご覧いただきありがとうございました。

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Ichiro
ウイスキーエキスパートのバーテンダーです。アイラ沼からやって来ました。得意技はタックルに合わせたフロントチョーク。苦手な技は足関節。人に助けられて生きてます。