6h_アイラ

キルホーマン蒸留所|価格や味は?名前の由来や歴史も解説【スコッチウイスキー・アイラ地方】

キルホーマン蒸留所|スペック

【会社】
Kilchoman Distillery Company

【国】
スコットランド/Isle of Islay/Bruichladdich/Rockside Farm
地区:アイラ

【名前の由来】
地名(キルホーマン教会の跡地)より
Kil:聖なる、聖人
Choman:人名(西暦688年)

【ロゴ・アイコン】

【ボトル】

【原料】
大麦:ポートエレン(75%)、自社(25%)

【ピート】
ポートエレン製 50ppm
自社製 10-25ppm
それぞれの麦芽を混ぜることなく別々に仕込みます。

【仕込み水】
Surface water collected in small dam close to distillery

【発酵曹】
ステンレス製 x10基

【イースト】

マウリ社

【発酵時間】
70-110時間

【蒸留器】
初留器:Classic Onion [3,230ℓ x2] 再留器:Onion shape with boil ball in neck [2,070ℓ x2] 加熱:—

【冷却器】
Shell and tube

【樽】
[バーボン樽] 1stフィル
[シェリー樽] —

バッファロートレースのフレッシュバーボンカスクが約8割。ピートの乗り(味わい)が良くわかるという理由から使われています。

オロロソシェリーのスパニッシュなども使用しており、今後フィニッシュ用にマディラ・ワイン樽のも検討しているそうです。

【年間生産量】
20万ℓ

【ブレンド先】

キルホーマン蒸留所|特徴

酒質

発酵時間が長く、海岸線/貝のようなフェノール類のバランスをとるフルーティーさを生み出します。

アイラのネゴシアン・プロプリエテール

アイラ島で唯一、大麦栽培・製麦・糖化・発酵・蒸溜・熟成・瓶詰というウイスキー造りにおける全工程を自社で行える「100%アイラ産」を可能とした蒸溜所でもあります。

その中でも特筆すべきは原料となる大麦の栽培も行なっている「ファーム・ディスティラリー(農業型蒸溜所)」だということです。

自社の大麦畑を所有している蒸溜所は珍しく、「ファーム・トゥ・グラス(畑からグラスへ)」を唱えるクラフトウイスキーの先駆けとなった蒸溜所です。

年間に使用する麦芽の量は350トン。こちらは同じアイラ島の巨大蒸溜所「カリラ蒸溜所」で使用する麦芽の2週間分にも及びません。

使用するピートは地元アイラ産、乾燥はピートの焚きつけが7〜8時間、その後35時間は熱風にて行われます。

マッシュタンのサイズは1.2トン、仕込みは週に5回。
糖化槽はセミロイタータン製で一度に抽出される麦汁の量は約6,000リットル。
これに15kgのマウリ製のイースト菌を加えて醗酵させます。

もろみのアルコール度数は7〜7.5%。
醗酵槽は全てステンレス製、創業当時は2基でしたが現在は計6基に増設されました。

糖化槽、発酵槽、スチルに至るまですべてフォーサイス社製のものに統一されています。

キルホーマンの初溜・再溜に要する時間はどちらも 3時間半程度、再留は 5分がヘッド、1時間がハート(ミドルカット)、 2時間がテールという具合に分けられます。

再溜されるアルコールのうち全体の74〜68%が、ミドルカットの分量となり、樽詰めされていきます。

キルホーマンはアイラ島にある他の蒸溜所よりもミドルカットの時間を短縮し、テールの部分をカットしています。

これはテール部分を除くことにより、原酒の熟成スピードを上げるためといわれています。
スピーディに熟成感を持った製品をリリースしたいと考えたからでしょうか。

由緒正しき土地

MacBeatha / Beaton家族が1300年に北アイルランドの現在のアントリム州から出会ったとき、この小教区で和解しました。
彼らはラテン語からゲール語への蒸留に関する医学書を翻訳した医師です。
スコットランドで蒸留が行われた最初の場所はアイラ島であり、キルホーマン区がそれが発生した場所であるという理論があります。
(証明はされていません)

キルホーマン蒸留所|歴史

2002年
オーナー:Kilchoman Distillery Company
現オーナーの元ワイン商アンソニー・ウィリス氏とロックサイド農場のオーナー、マーク・フレンチ氏により設立。

14〜15世紀に建てられた古いケルト十字のそば、ロックサイド・ファーム(農場)で使われていた建物の一部を改装し蒸溜所を建設。

農家のマーク氏が関わっていたのは理由があり、キルホーマン蒸溜所はアイラ産100%にこだわり、ウイスキーの原料となる大麦を栽培しようとしたからです。

2005年
プロジェクト始動

2006年
キルンが火災被害

2007年
新しいウェアハウスを設置

2009年
最初のシングルモルト「INAUGURAL」リリース。3年熟成。

2010年
ジョン・マクレランがマネージャーとなる

2011年
ボトリングの設備を取り入れ、大麦作り〜蒸溜〜ボトリングまでの全工程を行えるように

2015年
マーク氏が引退。その後アンソニー氏が代表を務めています。

2017年
11月、フロアモルティング用の設備とキルンを設置

2019年
5月、生産を倍増。2つのスチルを含む新しいスチールハウスを建設し、新しいマッシュタンと6つの新しいウォッシュバックを追加しました。

キルホーマン蒸留所|種類・ラインナップ

キルホーマン
マキヤーベイ

マキヤーベイとはキルホーマン蒸溜所から800mほど距離に位置するアイラ島で最も美しいといわれるビーチの呼び名。

マキヤーベイは、ヘビーピート(フェノール値50PPM)の大麦麦芽を使用し、3年から5年熟成した原酒をバランスよくヴァティングしています。
ヨードの乗ったアイラらしい力強いピートスモークにやわらかい芳しい多種な果実アロマが心をくすぐります。

樽>>

香り>>
強いピートスモーク、ミックスフルーツ、バニラ、香ばしい麦
味わい>>
バニラ、トロピカルフルーツ、ピートスモークを伴うフレッシュで長い余韻

キルホーマン
サナイグ

オロロソシェリー樽の特徴を活かしたボトル。

サナイグはキルホーマン蒸溜所から北西に位置する小さな入り江の名前。
とても静かな入り江で華やかなサンドビーチ「マキヤーベイ」と対照的な場所であることからこの名前が付けられました。

樽>>

香り>>
オレンジマーマレード、塩キャラメル、ピート、焼きパイナップル、バニラ
味わい>>
なめらかなトフィー、チョコレート、カラメリゼしたオレンジピール、モルティな甘さの後に、キルホーマンらしいヘビーなピートスモーク

キルホーマン
INAUGURA

バッファロートレースに使用されていたであろうバーボンの樽で3年間熟成後、半年間シェリーの樽で後熟してつくられました。

初めてのリリースとなる“100%ISLAY”は、麦の栽培、製麦、蒸溜、熟成、瓶詰のすべての工程をアイラ島で行ったシングルモルトで、これは過去200年以上に渡って例のない歴史的なボトリングです。」とのこと。

樽>>

香り>>

味わい>>

キルホーマン
ロッホ・ゴルム

年に1回リリースされるシェリー樽を使った限定品ボトルです。オロロソシェリーバットのみを使用した7〜8年熟成の原酒が使われています。

※ロッホゴルム(Loch Gorm)とは
蒸溜所近くの湖の名前。ピーティな性格を持つこの水を引いて、仕込み水として使用しています。

樽>>

香り>>
ソフトでスパイシー、軽いスモークとダークチョコレートのような深み、シトラスフルーツを伴った芳醇な香り
味わい>>
やわらかいフルーツ、豊かな甘みの残るピートスモーク

キルホーマン蒸留所|動画

 

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ジロー/ Giraud
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気付いたらウイスキー沼に引きずり込まれてました。責任取ってください。