皆様はウイスキーのオールドボトルはお好きですか?
私はこんな状態です
分からない事が多すぎて
手を出せな〜い!
という事で…
\ドン!/
\ドドン!/
\バン!/
飲み比べ、始めましょう!
・補足・
この記事の内容は個人の感想に基づいたものであり、特定の主義主張を孕んだものではない事をあらかじめご了承下さい。(他の記事も同様です)
ジョニーウォーカー(オールドボトル|はじめに
現行ボトルを一通り経験して一安心…という所に待ち構えているのがオールドボトル沼。
販売年代によって変わる味わいに世のウイスキー愛好家は振り回され魅了され続けています。
しかしオールドボトルは保管状態によっては味が劣化してしまう事も少なくなく、評判の良いボトルであっても肩透かしを食らう事も珍しくありません。これがガチャと言われる所以です。
しかし、それだけにアタリに出会えると嬉しくなるもの。
これがオールドボトル沼から抜け出す事ができない理由の1つです。
今日はジョニーウォーカーのオールドボトル沼を紹介します。
よろしければご覧下さい。
名称 | 年代 | 状態 |
---|---|---|
赤_1 | 80’s | B |
赤_2 | 90’s | B+ |
黒_1 | 70’s | A+ |
黒_2 | 80’s前 | A+ |
黒_3 | 80’s後 | B+ |
黒_4 | 00’s | A+ |
青 | 90’s | C+ |
スイング | 80’s | A |
XR | 2010’s | A++ |
※状態について:A=健康的、B=軽微な問題有、C=問題有…を表しています。判断材料は香り、度数、オフフレーバー等。その強さは「-」「+」で調整しています。
ジョニーウォーカー(オールドボトル|テイスティング
お酒に関わる全ての人に感謝を込めて…いただきます。
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♡♡♡
麦芽がすご〜〜〜い!
♡♡♡
ジョニーウォーカー
レッドラベル(80年代流通)
JOHHNIE WALKER RED 80’s
〜 香り/Nosing 〜
小麦、硫黄。ミーティ、スパイス
蜂蜜、りんご、軽く煙
〜 一滴加水/Add Water 〜
小麦がやや開く
〜 味わい/Tasting 〜
エタノール、林檎、蜂蜜、バニラ、桃、煙、小麦
時間経過でバニラが膨らむ
軽やかなスパイスと煙がじんわり広がり、長く残る
ジョニーウォーカー
レッドラベル(90年代流通)
JOHHNIE WALKER RED 90’s
〜 香り/Nosing 〜
80’sに比べ小麦、スパイスは軽くなる
蜂蜜、りんご、煙など全体的に軽快に
ミーティ
〜 一滴加水/Add Water 〜
小麦粉と林檎が開く
〜 味わい/Tasting 〜
蜂蜜、スパイス、膨らむ煙、オレンジ
小麦感がベースにある
苦味めいた不穏な味わいが過ぎるも消える
ジョニーウォーカー
ブラックラベル(1970年代流通)
JOHHNIE WALKER BLACK 1970’s
〜 香り/Nosing 〜
強いシェリー
〜 味わい/Tasting 〜
オイリー、コク、エグみ、硫黄
〜 余韻/Finish 〜
焦げた肉
ジョニーウォーカー
ブラックラベル(1980年代流通)
JOHHNIE WALKER BLACK 1980’s
〜 香り/Nosing 〜
程よいシェリー
〜 味わい/Tasting 〜
スムース、ナッツ
〜 余韻/Finish 〜
潔く消える
ジョニーウォーカー
ブラックラベル(1980年代流通)
JOHHNIE WALKER BLACK 1980’s
〜 香り/Nosing 〜
小麦は赤旧と同程度。
蜂蜜が増し厚みが生まれる。林檎、スパイス。
〜 一滴加水/Add Water 〜
スパイスがやや開く
〜 味わい/Tasting 〜
蜂蜜メインの優しい穀物
アルコールの芯にオレンジやスパイスがバランス良く混じっている
柔らかく膨らむ香り。後からスパイス
ジョニーウォーカー
ブラックラベル(2000年代流通)
JOHHNIE WALKER BLACK 2000’s
〜 香り/Nosing 〜
ドライ
〜 味わい/Tasting 〜
乾燥バナナ、胡椒
〜 余韻/Finish 〜
潔く消える
ジョニーウォーカー
ブルーラベル(90年代流通)
JOHHNIE WALKER BLUE 90’s
〜 香り/Nosing 〜
香りが軽くなる。蜂蜜、オレンジ、林檎、スパイス、煙
〜 一滴加水/Add Water 〜
やや開く蜂蜜
〜 味わい/Tasting 〜
複雑。黒より更に馴染んでいる。
蜂蜜とスパイスが優しくマイルドに口の中を漂う。
ベリー、タンニン、スパイス、煙、オレンジ、
苺、さくらんぼ、色々な要素が現れる。
上品で滑らかなボトル。口内には蜂蜜、煙とスパイスが残る。
スパイス強し。さくらんぼ。
ジョニーウォーカー
スイング スペリオール(80年代流通)
JOHHNIE WALKER SWING SUPERIOR 90’s
〜 香り/Nosing 〜
こってり小麦。
開栓直後だからか、状態が良かったのか、香りが強い。
椎茸、煙、蜂蜜、さくらんぼ、スパイス。特別スパイスが強い。
〜 一滴加水/Add Water 〜
ミーティな香りがやや開く
〜 味わい/Tasting 〜
こってりやや椎茸、小麦、蜂蜜、さくらんぼ、スパイス、煙、軽くバニラ
このミーティに思える小麦をどう捉えるか。
スパイシーさは意外と並。新赤程度
ジョニーウォーカー
21年 X・R
JOHHNIE WALKER 21Yo XR
〜 香り/Nosing 〜
シェリー、ナッツ、ベリー
〜 味わい/Tasting 〜
バランス良く甘く、華やか
〜 余韻/Finish 〜
ベリー、レモン、草、小麦粉
ジョニーウォーカー(オールドボトル)|評価・レビュー
レッドラベルの甘やかさに大変驚きました。現行ボトルとは全く違う味わいですね。
80年代の小麦の膨らみも素晴らしく、90年代の甘やかなバニラの膨らみも目を見張らされました。あのミルクキャンディのような甘味は何由来なんでしょう…気になります。
90年代のキャップ裏。腐食が見られます
特に90年代はキャップ裏が腐食していたとは言え、まだ健康的でした。
一口目からスモーキーでスパイシー。時間経過で膨らむ蜂蜜、バニラ。余韻も長く。オフフレーバーは無いわけでは無いですが、良いボトルに当たりました。
ブラックラベルは健康的な70年代ボトルを飲めた事が幸運でした。シェリー樽の良いところが濃ゆ〜く出てましたね。
2000年代で明らかに味が変わっているのが面白い。こんなに違うと逆に共通点を探りたくなりますね。
でもシェリー要素は軽快になっているように感じるので味作りの方向性自体が変わっちゃった印象はあります。
スカスカだったコルク
ジョニ青は健康的とは言い難い状態でした。コルクも痩せてスカスカです。
しかし弱いながらも色々な要素を感じ取れたのは嬉しかったです。この香味をフルポテンシャルで味わってみたかったな…
No.U。90年代後半以降のボトルでしょうか
このジョニ青は90年代流通品。80年代のNo.AやNo.Bの頃と比べるとこってりベリーと煙の膨らみ方がマイルドかなと。
スイングは濃いですね〜。XRも現行品ですがこの二本は何だか別物に感じます。リッチで濃厚。好みです。
…
…… ……
…御託はこれまで。
お待たせしました。今回の飲み比べのNo.1を発表したいと思います!
栄えある第一位は…!?
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デデデデデデ…
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デデデデデデデデデ…
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\デン!/
☆ジョニ黒 80’s前半☆
です!
70年代流通も捨てがたかったんですが、焦げた肉の香りの受け取り方が悩ましかったですね。80年代は余韻がもう少し膨らんでくれたら…とは思っていたので、焦げ肉の香りさえなければ一等賞でした。
ブルーラベルも本来のポテンシャルを発揮してくれていたらな…と大変悔しく思います。何を隠そう企画を始める前は「どうせジョニ青が一位かな」とタカを括っていたものですから…
本来のポテンシャルはこんなもんじゃ無いはず。香りの生きているあの頃のジョニ青とまた出会える日を楽しみにしています。
しかしこれがオールドボトル。これがガチャでございます。
いつも100%のポテンシャルを味わえる現行ボトルとは違うのです。
そんな中でも十分満足できるポテンシャルを発揮してくれたジョニ黒80年代ボトルは素晴らしかったです。大変美味しゅうございました。
オールドボトルとは程よい距離感でお付き合いすることをおすすめします。
私はどっぷり浸かってしまったのでもう後には引けません。これからも頑張ります。
それではまた。
・経年ってデメリットばかりなの?・
そうとも限りません。長期保存に伴いアルコール分が抜け、口当たりがまろやかに変化します。飲み口の荒々しかったボトルが経年により丸くなり、良い香味だけをうまく感じ取れるようになった…なんてこともしばしば。
ジョニーウォーカー(オールドボトル)|相場
個人的にオークションサイトなどを参考に相場を割り出してみました。以外と安く買えるボトルもありますね。よろしければご参照ください。
名称 | 相場(円) |
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赤_60年代 | 10,000-25,000 |
赤_80年代 | 2,000-3,000 |
黒_60年代 | 15,000-25,000 |
黒_80年代 | 2,000-3,000 |
青_オールデスト | 20,000-40,000 |
青_90年代 | 15,000 |
スウィング_80年代 | 4,000 |