…こんにちは。
グラッパ大好き。イチローです。
皆様はグラッパというお酒をご存知でしょうか。
グラッパはワインを作る際にできる葡萄の搾りかすを原料にして作ったブランデーの一つです。
そう言われるとラム(原料は砂糖生成時の副産物)を思い出しますね。サスティナビリティに溢れたとってもエコなお酒です。
もちろんお味自体もとても良く。たっぷりフルーティで膨らむ香り。
…嗚呼…堪りません!!
今日はそんな魅力的なブランデー、グラッパについてお話しさせて頂きたいと思います!ウイスキーの記事じゃ無くてごめんなさい。
でも大好きなんです!この気持ちは誰にも止められない!!
という事でまずはグラッパの歴史からご覧下さい。早速どうぞ!
グラッパ|定義・歴史
グラッパとはイタリアで造られる蒸留酒の一種です。
ブランデーと同じくブドウが原料ですが、グラッパはワインを造る際に使用されるブドウの絞りかす※から造られるのが特徴です。主に食後酒として用いられます。
※この搾りかすはヴィナッチャ(ブドウの皮や種子、果実、果汁を含んだワインの搾りかす)と呼ばれます
簡単な特徴は下をご覧下さい。
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グラッパとは
・分類・
蒸留酒
・国・
イタリア
・原料・
ぶどうの搾りかす
・特徴・
クセのある味わい
グラッパの起源は遥か昔、10世紀頃まで遡ることになります。
当時のヨーロッパではワインが大流行。しかしそれは貴族など富裕層が飲むもので庶民の手に届くものではありませんでした。
しかしなんとかして飲みたいと考える庶民。
そこで、ワインの搾りかすに水を加えた「ヴィネッロ」を蒸留した事からグラッパが始まったと言われています。
当時は自由だったグラッパの製法も今ではしっかり定められています。
原料はワイナリーから買い取る事が主ですが、ワイナリー自身がグラッパを造ることもあります。
グラッパの種類は主に二種類。短期熟成タイプと長期熟成タイプです。
短期熟成タイプはガラスやステンレスタンクで最低6ヶ月熟成されたグラッパ。色は無色透明で、最も多いタイプです。
対して長期熟成タイプはタンクや樽で長期間熟成されています。液体に色が付き味もまろやかに。熟成年数に応じてストラヴェッキア(18ヶ月以上の熟成)※などと呼ばれます。
※グラッパ総生産量の1%程しか作られていないとか
グラッパの人気の秘密は原料の質にあります。
グラッパの原料はワイン造りに用いられたぶどうの搾りかす。しかし、単なる葡萄の搾りかすではありません!
なんとイタリアワインの帝王と言われる「ガヤ」やスーパータスカンの生みの親「サッシカイア」などを使ったグラッパもリリースされているんです!凄い!
憧れのワインのニュアンスをグラッパから感じる…なんて楽しみ方も面白いでしょう。大変奥の深いブランデーです。
グラッパの飲み方
(1)
ストレートで
(2)
エスプレッソと混ぜて
まずはストレートで味わって頂く事をお勧めします。葡萄のフルーティな香りをダイレクトに感じる事ができるでしょう。冷蔵庫で冷やして飲むのも良いですね。
そしてグラッパといえば…エスプレッソ・コーヒー!エスプレッソに少量のグラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」は食後酒として人気の一杯です。
また、エスプレッソに砂糖を多めに入れ全て溶け切らないうちに飲み干し、砂糖が溶け残ったカップにグラッパを注いで飲む「レゼンティン」という飲み方も存在します。砂糖に移ったエスプレッソの香りでグラッパの味わいに深みが加わる美味しいカクテルです。
私は漫画「バンビーノ」でこの飲み方を学びました。あぁ懐かしい…
マール|定義・歴史
ぶどうの搾りかすを原料とした蒸留酒「マール」はグラッパと対をなす蒸留酒です。
イタリアで作られたソレがグラッパと呼ばれるのに対し、フランスで作られたソレがマールと呼ばれます。
簡単な特徴は下をご覧下さい。
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マールとは
・分類・
蒸留酒
・国・
フランス
・原料・
ぶどうの搾りかす
・特徴・
バランスのとれた味わい
マール(marl)はフランス語で「搾りかす」を意味します。その名前は「marcher(何かを潰す・砕くことの意)」を由来としています。
またマールとは略称で、正しくはオー・ド・ヴィー・ド・マールと言います。私が先生なら間違いなくテストに出すので覚えておいた方が良いかもしれません。(実生活で使う事はまず無いと思います)
マールの製法は原産地呼称制度により定義されています。テキーラやコニャックのようにその地方で品質を保ったものしかソレと名乗る事ができません。
この原産地呼称制度はフランスではA.O.C.(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)と呼ばれるもの。これもテストに出そうな単語ですが、こちらは稀に使う事があります。
使い方は主に「知ったかぶり親父対策」という悲しい使い方ですが、そんな時は「綴りはどうやって書くんですか?」と問えば大丈夫です。(綴りまで書ける方は「本物」の可能性がグッとあがります。素直に引き下がりましょう)
とは言えこのA.O.C.はそこまで厳格なものではありません。
蒸留器の規定は特になく、熟成方法にも規定は無いんです。コニャックほど厳格では無く、テキーラと同程度の規定…と言えるでしょう。
ちなみにそのA.O.C.…もといアペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ(タイピングするのも面倒くさい)は、現在ブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザスなど14の産地に敷かれています。
数あるマールの中でもブルゴーニュ産のマールは特別有名です。ロマネ・コンティやクロ・ド・タールといった名だたるワインの生産者がその味を競っています。
マールの味わいはグラッパと比べて全体的にクセがなく、バランスのとれたものが多いと言われています。
聞きなれない単語が多いフルーツブランデーの世界。
しかしこれら用語はこの世界では頻出単語。覚えなくても全く問題はありませんが、覚えるとあなたの人生はちょっと楽しくなるかもしれません。
一度、騙されたと思って覚えてみては如何でしょうか。
フィーヌ|定義
その原料からちょっと低く見られがちなブランデー「フィーヌ」。正式名称はオー・ド・ヴィー・ド・ヴァン(Eaux-de-Vie de Vin)。
その立ち位置は大変複雑です。数ある情報サイトを見ているとアンダードック効果が働いてしまうほど。
簡単な特徴は下をご覧下さい。
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フィーヌとは
・分類・
蒸留酒
・国・
フランス
・原料・
A.O.C.ワインの残留物
規格外のワインやぶどう
・特徴・
上品
冗談はさておき、評価が低い理由はやはり原料にあるでしょう。何故ならフィーヌはA.O.C.規格にそぐわなかったワインを原料としているから。聞こえがあまりに悪すぎます。
「それを言うならグラッパやマールも近いんじゃないか」
そう思いたくなりますが、あちらの原料に「規格外」というレッテルは貼られていません。どちらも「廃棄物を再利用したお酒」ですが、このたった一言が人の心を惑わせます。大事なのはそこだけじゃ無いと思うんですけどね。
とは言え有名なワイン漫画「神の雫」ではフィーヌがマールを差し置いて登場しています。それを飲んだ主人公のセリフは
「蒸留酒ってこんなに材料の香りがするものなのか…」
です。扱いが軽い!
なお、フィーヌとはフランス語で「細い/上品な」を意味する言葉。1941年に13の地域がフィーヌの産地に指定されています。今後も頑張ってほしいブランデーです。
ロマネ・コンティのフィーヌ?
ロマネ・コンティをリリースするDRC社(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)はフィーヌもリリースしています。
その名は「フィーヌ・ド・ブルゴーニュ」。ロマネ・コンティやエシェゾーなどの超高級ワインと同じ畑から収穫された葡萄を使用しています。
DRC社はこのフィーヌを蒸留から瓶詰めまでドメーヌ内で一貫して行っていると言われています。ブルゴーニュでは大手業者に売却する生産者が多い中で非常に珍しい作り方です。
その生産方法故か、ロマネ・コンティのフィーヌは例外的な年にしかリリースされません。大変入手が難しいフィーヌの一つです。いつか飲んでみたいボトルです。
グラッパ・マール・フィーヌの違い|まとめ
さて、グラッパ、マール、フィーヌについて説明させて頂きました。それぞれを簡単にまとめると以下になります。
原料 | |
グラッパ|伊 | ぶどうの搾りかす(特徴:個性的) |
マール|仏 | ぶどうの搾りかす(特徴:バランス良) |
フィーヌ|仏 | A.O.C.ワインの残留物やA.O.C.規格外のワイン(特徴:上品) |
ここまで2時間ほどかけて校正した文章がたった4行にまとめられてしまいました。泣きそうです。
※私は長男なので我慢できました
一般的なA.O.CやD.O.C.の規定
A.O.C.(フランスの原産地呼称制度)やD.O.C.(イタリアの原産地呼称制度)が定められていると言われた場合、一般的に下記が約束されている事が分かります。
・その地で収穫された葡萄のみを使用していること
・許可されている葡萄品種であること
・最低アルコール度数の設定
・栽培法等に関する諸規定
・生産過剰による品質低下を防ぐための生産量の制限
・原料葡萄の糖度に関する規定
・醸造法の規定等がある
※例外も存在します。上記が全てではありません。
グラッパ・マール・フィーヌ|おすすめ紹介
グラッパ、マール、フィーヌそれぞれの説明をさせて頂きました。聞きなれない言葉が多くて大変でしたよね。これからもっと聞きなれない言葉が出てくると思いますが一緒に頑張りましょう。
…そう、ここからが本題です!
今、貴方はこんな心持ちでは無いでしょうか。
魅力はなんとなく伝わった。
けど、どんな製品があるのか分からない!
具体的に何が良いのか教えてくれ!!
分かります。分かります…
そんな貴方に紹介します!
グラッパ。マール。フィーヌ。
それぞれのデビューにオススメのボトル、計5本!!
以下をご覧下さい!
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おすすめのグラッパ
革命児の魂宿るヤコポ・ポリ
グラッパ バリーリ・ディ・サッシカイア
確かな「格」ベルタ
ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベーラダスティ
おすすめのマール
バッカスに愛されし酒ルイ・ジャド
マール・ド・ブルゴーニュ ア・ラ・マスコット
薔薇の香気ヴォルフベルジェール
アルザス・マール・ゲヴュルツトラミネール・オードヴィ
おすすめのフィーヌ
吸魂酒ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
フィーヌ・ド・ブルゴーニュ 1986
…以上です!
如何でしょうか。どれも聞き馴染みが無さすぎて頭が痛くなってきませんか?私は頭痛が止まりません!
タイピングする指は痛いし正直覚えるだけなら記事にせず文章を復唱していた方が100倍効率が良いのですが、ここまできたらもう乗りかかった船です!最後までやってやりましょう!!
さぁ!それぞれどんなボトルでしょう…ワクワクしますね!
まずはヤコポ・ポリのグラッパからどうぞ!!
おすすめのグラッパ|ヤコポ・ポリ
ヤコポ・ポリ
グラッパ バリーリ・ディ・サッシカイア
Jacopo Poli
ワイン界の革命児、スーパータスカン「サッシカイア」に使用されたブドウの搾りかすを使用して造られたグラッパが存在します!それがこのボトルです。
熟成年数もほどほど。値段もほどほどです。まずはこのボトルから初めてみるのも良いでしょう。私のグラッパ道はこのボトルから始まりました。
タイプ | グラッパ |
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生産地 | イタリア・ヴェネト州 |
造り手 | ヤコポ・ポリ |
品種 | カべルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(ボルゲリ) |
熟成 | フレンチオークで5年、サッシカイア(ワイン)の熟成に使用したバリックでさらにもう1年 |
価格 | 約12,100円(500ml) |
・ヤコポ・ポリとは・
1898年設立。100年以上4世代に渡りスキアヴォン村でグラッパを造り続けている生産者です。設立当時は手押し車で原料を調達して回っていたとか。
同社は現役で稼働する最古の蒸留器を使用している事でも有名。今も大事に手直ししながら稼働させています。今でも木製蒸留器を使用しているラム「パッサーズ」を思い出しますね。
原料はサッシカイアの作り手「テヌータ・サン・グイド」から調達したものをポリ社が蒸留しています。
・用語解説・
おすすめのグラッパ|ベルタ
ベルタ社
ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベーラダスティ
BERTA
バリック樽熟成のパイオニアです。パイオニアと言われるとどうしてもウイスキー「グレンモーレンジィ蒸留所」を思い出してしまいます。パイオニア病にかかってます。
「グラッパといえばベルタ社!」と言われるほど知名度も高い作り手です。オバマ大統領の就任パーティに供されたりバチカン市国御用達に認定されたりしています。
しかも熟成庫には常にクラッシックが流れているとか!どこまでも私たちを酔わせてくれます!
ブランド価値を高めるエピソードもしっかり持ったグラッパ…それがこのベルタ社のグラッパです。
タイプ | グラッパ |
---|---|
生産地 | イタリア・ピエモンテ州モンバルッツォ |
造り手 | ベルタ社 |
品種 | バルベラ・ダスティ100%(アスティ県モンバルッツォ、ベルタ社所有のロッカニーヴォ畑より) |
熟成 | ミディアム・トーストしたアリエ・トロンセ産225ℓのバリックで、7年3ヶ月間熟成。 |
価格 | 約18,700円(700ml) |
特徴 | 蒸留器は3台。1979年にバリック長期熟成を始めたパイオニア。オバマ大統領の就任パーティに用いられる。また、バチカン市国御用達でもある。「キング オブ グラッパ」の風格を持つベルタ社。オーナーはエンリコ・ベルタ氏。 世界74ヶ国以上で販売されていますが、日本はTOP5に入る大切な市場だとか。酸素が入らず新鮮な状態でヴィナッチャ(原料)を保てるベルタ社オリジナルの容器(特許取得)で運ばれ保管されます。 |
・ベルタ社とは・
ベルタ社は歴史と伝統を重んじつつ、実に様々な事に挑戦している作り手です。
熟成に使用する樽も、オーク樽以外に栗やサクラ、トネリコの樽を試したり、100Lの小樽を使ってみたりしています。
ヴィナッチャ(原料)の仕入先情報は以下を見つける事ができました。
・「アルド・コンテルノ」
バローロ(イタリアの赤ワイン)の造り手としてその名を世界中に知らしめている生産者。「王のワイン、ワインの王」と呼ばれる伝統派です。
・「アンティノリ」
イタリア最古のワイナリー、それがアンティノリです。その歴史は600年以上。14世紀にまで遡る事ができます。代表ワインとして「ティニャネロ」「ソライア」といったスーパータスカンが挙げられます。
ベルタ社は自社のグラッパを飲む際は小さなテイスティンググラスでなく出来るだけ大きなグラスで楽しむ事を勧めています。
ベルタ社について更に詳しく知りたい方は下をクリックして下さい。
おすすめのマール|ルイ・ジャド
ルイ・ジャド
ヴュー・マール・ド・ブルゴーニュ ア・ラ・マスコット
Louis Jadot
タイプ | マール |
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生産地 | フランス、ブルゴーニュ地方 |
造り手 | ルイ・ジャド |
品種 | ピノ・ノワール100% |
熟成 | – |
価格 | 約8,000円(750ml) |
特徴 | ルイ・ジャド社がコート・ドール地区に所有する自社畑のほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュで占められています。また、 ア・ラ・マスコットの名前は、ルイ・ジャド社のマスコット的存在であるバッカスにちなんでつけられました。 |
・ルイ・ジャド社とは・
ルイ・ジャド社の社長はブルゴーニュワイン委員会会長も務めるピエール・アンリ・ガジェ氏。
約240ha(2,400,000㎡・東京ドーム51個分)の自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌであり、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブール(外から原料を仕入れるが自社でもワインを製造する作り手)としても高い評価を受けています。
おすすめのマール|ヴォルフベルジェール
ヴォルフベルジェール社
アルザス・マール・ゲヴュルツトラミネール・オードヴィ
WOLFBERGER
アルザス地方で1874年に創業したヴォルフベルジェール社のマールです。その香味は「薔薇の花の香気」を持つと言われています。
グルメ向きの酒づくりが社のモットーで、フルーティーな風味とスパイシーな香りを特長としています。また、A.O.C.(産地規定名称認定)を受ける唯一のマール・ゲヴェルツトラミネールです。
ほとんどのマールが樽熟成されるのに対し、こちらのマールはあえて樽熟成を行なっていないとか。
タイプ | マール |
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生産地 | フランス・アルザス |
造り手 | ヴォルフベルジェール社 |
品種 | ゲヴュルツトラミネール |
熟成 | – |
価格 | 約5,500円(700ml) |
特徴 | ゲヴルツトラミネール種のブドウを、皮を取り除いた果肉のみ贅沢に使用し、伝統的手法で発酵、蒸留しています。 |
・ヴォルフベルジェール社とは・
1874年創業のアルザスでNo.1と言われるワインメーカー、ヴォルフヴェルジェール社。
800軒のブドウ栽培農家をまとめ上げ、1300haの畑から年間1500万本のワインを生み出します。併せてアルザス・コルマールに蒸溜所を所有し、様々なオードヴィー(果実原料の蒸留酒)を生産しています。
おすすめのフィーヌ|ロマネ・コンティ
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
フィーヌ・ド・ブルゴーニュ 1986
Romanée-conti
ロマネ・コンティのドメーヌ(自社で栽培から瓶詰めまで一貫して行う生産者)で造られる稀少なブランデーです。
タイプ | フィーヌ |
---|---|
生産地 | フランス、ブルゴーニュ |
造り手 | ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ |
品種 | ピノ・ノワール |
熟成 | オーク樽で21年間熟成 |
価格 | 約72,000円(700ml) |
特徴 | 連続式蒸留機で蒸留されています。 |
・ロマネ・コンティとは・
名実ともにブルゴーニュ最高峰のワインの銘柄、ロマネ・コンティ。
その名前はブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にあるピノ・ノワール種の特級畑(グラン・クリュ)の名前でもあります。
ロマネ・コンティの畑の広さはわずか1.8haですが、東南東に向いた日当りの良い場所にあり、グラン・クリュの畑(最も格の高い畑)に囲まれています。
複雑な地層をもつ土壌の上部は石灰質でやせているため、ブドウの根は地中深くまで伸び、地中のミネラルや多様な要素を吸収することができます。
ロマネ・コンティの畑は、立地、土壌共にブドウ栽培において最適な条件を満たした傑出したブドウ畑だと言われています。
オススメのグラッパ・マール・フィーヌ|まとめ
グラッパ・マール・フィーヌを計5本紹介させて頂きました。貴方の心に響くものがありましたら幸いです。
私のオススメはヤコポ・ポリ社のリリースするサッシカイアのグラッパです。値段が高いは高いのですがその分美味しさもいっとうです。
世間的にオススメと言われているのはベルタ社のリリースするロッカニーヴォでしょう。先述のグラッパよりもうワンランク上の価格帯となりますが、確かに相応の魅力があります。
何より見た目も素晴らしい。本当は木箱も付いてくるんですよね…堪りません!
\こんな木箱が付いてきます/
\中には冊子が入っています/
うーんやっぱりベルタも良いですね。
もちろんジャドやベルジェールのマールも良いマールです。熟成感のあるジャド。イキイキとしたベルジェール。価格も5,000円〜10,000円で購入できます。良いです。良い。
ロマネは…生きてる内にどこかでひと口でも飲む事ができれば悔いはありません。そんな存在です。
記事は以上です!最後までご覧頂き有難う御座います。
簡単な用語解説を下に乗せていますので、興味のある方はご覧下さいませ。
それではまた!
用語解説
Cantina(カンティーナ)
レンガ造りのドーム型の建物の中に、木の樽がたくさん置いてあるような貯蔵庫を指します。
※英語でいういわゆる「ワイナリー」がこれにあたります。(家の地下室などを指す場合も)
最近では街のワインバーなどにも用いられる為、Enotecaとの違いが明確で無くなってきたと言われています。
※Vinicola(ヴィニーコラ)はCantinaとほぼ同じ意味合いとのことです。
・カンティニエーレとは・
Cantiniera(カンティニエーレ)はCantinaを管理する人のこと。こちらはイタリア語なので女性の場合は「Cantiniera(カンティニエーラ)」となります。
Azienda vinicola(アジエンダ ヴィニーコラ)
ワイン醸造会社という意味のイタリア語。特にAziendaが企業・会社という意味を持ちます。
ただし企業といってもそれは街中に拠点を構えるようなものでは無く。
たいていはワインを製造販売するべくCantinaに併設されていて、日本の観光牧場のようにブドウ狩り体験等の場を提供しながら経営しているとか。
・カーサとは・
「Casa」は家という意味のイタリア語。Azienda vinicolaと同じか、少し小さめの施設を指します。
Enoteca(エノテカ)
今ではほぼワインショップやワインバーを表す語となってしまいましたが、もとは「ワインを収蔵する場所」という意味。
葡萄畑の周辺に設置され、ご当地ワインを買ったり、出来上がったものを飲み比べたりするような場所でした。
現地では「エノテーカ」と発音すると言われています。
※複数形はEnoteche(エノテーケ)
Vineria(ヴィネリーア)
Vineriaはワインを扱うお店のこと。Enotecaとほぼ同じと言われています。
イタリアでは「〇〇店」という時、語尾に「~ria(リア)」を付けて表現します。ワイン(イタリア語で”Vino/ヴィーノ”)を扱う店である点から、「Vino」+「ria」で、この言葉が出来たんだとか。
Vigneto(ヴィニェート)
Vignetoはワインをつくるためのぶどう畑そのものを表すイタリア語。
ちなみにぶどう自体は「Uva(ウーヴァ)」といい、食用のものも同名です。
・ヴィノテーカ・
Vinoteca(ヴィノテーカ)は、イタリア語のワイン(Vino/ ヴィーノ)とEnotecaを掛け合わせた造語です。
辞書にはおそらく載っていませんが、街ではよく見かける単語なんだとか。
日本でいう「農園レストラン」といった雰囲気の言葉で、なんとなくただの「野菜レストラン」と言われるよりも期待値が上がるように、Vinotecaと言われるとイタリア人はEnotecaよりも期待値が急上昇すると言われています。
Negozio del vino(ネゴーツィオ・デル・ヴィーニョ)
Negozioは「店」という意味のイタリア語。つまりNegozio del vinoはワイン店を表します。
基本的には街中で見かけるお店を指します。気軽に入れる街の酒屋さん風の所から、ワイン愛好家たちが集うプロショップのような所まで様々です。
vinaccia(ヴィナッチャ)
vinacciaは皮と種子の着いたブドウの搾りかすを表します。
良いヴィナッチャの条件は、プレスされ過ぎていないマスト(果汁)が残っていることだそうです。
グラッパ|ポリとベルタの口コミ・評価評判
注文したグラッパが届いた!!
ポリ社の銘酒、サシカイアのグラッパ!!
ヤバいヤバいヤバい!!箱開けただけで葡萄の濃厚な香り…☺️
奮発して木箱入りで手吹きの専用グラス付きの贈答用を買ってしまった🤣🤣🤣 pic.twitter.com/06Ju6gZcuW
— k0whe1 (@k0whe1) December 25, 2020
42年務めた会社を、昨日の16:30に退職した。定時と同時に、思わずガッツポーズ^^ 人生の大きな区切りの一瞬だった。たくさんのお祝いのなか、異彩を放つポリのグラッパ。忘年の友でこその選択。しみじみと「ありがとう」と念じた、過去との別れ。 pic.twitter.com/ddMfJzxZpw
— Hironao KUBO (@CookinGarden) September 14, 2019
イタリアのグラッパの老舗 ポリの動画です。 pic.twitter.com/01qJQY6jj4
— グラッパハウス (@grappahouse) April 26, 2016
グラッパ!! ベルタ!! pic.twitter.com/YWUMueJXrx
— 既読 (@gai_doku) December 24, 2019
ベルタのカサロットがめちゃくちゃ美味しくて好みだったので今すぐボトル買ってやろうかと思ったわ
長熟のグラッパは初めて飲んだけど認識が完全に変わった
個人的に苦手な若さ由来の青い香りはないし、深みのあるハーブ感と柑橘溢れる香りが心地よい
グラッパも良いわね・・・ pic.twitter.com/PsnRCa1A0F— 熊 (@kuma_aburadako) December 21, 2020
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