コラム

グラッパ、マール、フィーヌの違い|定義の解説・原料の説明【オススメボトルの紹介も】

…こんにちは。
グラッパ大好き。イチローです。

皆様はグラッパというお酒をご存知でしょうか。

グラッパはワインを作る際にできる葡萄の搾りかすを原料にして作ったブランデーの一つです。

そう言われるとラム(原料は砂糖生成時の副産物)を思い出しますね。サスティナビリティに溢れたとってもエコなお酒です。

 

もちろんお味自体もとても良く。たっぷりフルーティで膨らむ香り。

…嗚呼…堪りません!!

 

今日はそんな魅力的なブランデー、グラッパについてお話しさせて頂きたいと思います!ウイスキーの記事じゃ無くてごめんなさい。

でも大好きなんです!この気持ちは誰にも止められない!!

 

という事でまずはグラッパの歴史からご覧下さい。早速どうぞ!

イチロー
イチロー
グラッパをお勧めするにあたり、マールとフィーヌの定義も合わせてご説明させて頂いております
ジロー
ジロー
グラッパ、マール、フィーヌ、それぞれお勧めのボトルも紹介させて頂きます。宜しければ合わせてご覧くださいませ

グラッパ|定義・歴史

グラッパとはイタリアで造られる蒸留酒の一種です。

ブランデーと同じくブドウが原料ですが、グラッパはワインを造る際に使用されるブドウの絞りかすから造られるのが特徴です。主に食後酒として用いられます。
※この搾りかすはヴィナッチャ(ブドウの皮や種子、果実、果汁を含んだワインの搾りかす)と呼ばれます

簡単な特徴は下をご覧下さい。

グラッパとは

・分類・
蒸留酒

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・国・
イタリア

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・原料・
ぶどうの搾りかす

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・特徴・
クセのある味わい

グラッパの起源は遥か昔、10世紀頃まで遡ることになります。

当時のヨーロッパではワインが大流行。しかしそれは貴族など富裕層が飲むもので庶民の手に届くものではありませんでした。

しかしなんとかして飲みたいと考える庶民。

そこで、ワインの搾りかすに水を加えた「ヴィネッロ」を蒸留した事からグラッパが始まったと言われています。

 

当時は自由だったグラッパの製法も今ではしっかり定められています。

原料はワイナリーから買い取る事が主ですが、ワイナリー自身がグラッパを造ることもあります。

 

グラッパの種類は主に二種類。短期熟成タイプと長期熟成タイプです。

短期熟成タイプはガラスやステンレスタンクで最低6ヶ月熟成されたグラッパ。色は無色透明で、最も多いタイプです。

対して長期熟成タイプはタンクや樽で長期間熟成されています。液体に色が付き味もまろやかに。熟成年数に応じてストラヴェッキア(18ヶ月以上の熟成)などと呼ばれます。
※グラッパ総生産量の1%程しか作られていないとか

 

グラッパの人気の秘密は原料の質にあります。

グラッパの原料はワイン造りに用いられたぶどうの搾りかす。しかし、単なる葡萄の搾りかすではありません!

なんとイタリアワインの帝王と言われる「ガヤ」やスーパータスカンの生みの親「サッシカイア」などを使ったグラッパもリリースされているんです!凄い!

憧れのワインのニュアンスをグラッパから感じる…なんて楽しみ方も面白いでしょう。大変奥の深いブランデーです。

グラッパの飲み方

(1)
ストレートで

(2)
エスプレッソと混ぜて

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まずはストレートで味わって頂く事をお勧めします。葡萄のフルーティな香りをダイレクトに感じる事ができるでしょう。冷蔵庫で冷やして飲むのも良いですね。

そしてグラッパといえば…エスプレッソ・コーヒー!エスプレッソに少量のグラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」は食後酒として人気の一杯です。

また、エスプレッソに砂糖を多めに入れ全て溶け切らないうちに飲み干し、砂糖が溶け残ったカップにグラッパを注いで飲む「レゼンティン」という飲み方も存在します。砂糖に移ったエスプレッソの香りでグラッパの味わいに深みが加わる美味しいカクテルです。

私は漫画「バンビーノ」でこの飲み方を学びました。あぁ懐かしい…

イチロー
イチロー
私が人生で初めて飲んだグレープブランデーはグラッパです
ジロー
ジロー
イタリアンや喫茶店に置かれている事も珍しくありません。比較的身近なブランデーと言えるでしょう

マール|定義・歴史

ぶどうの搾りかすを原料とした蒸留酒「マール」はグラッパと対をなす蒸留酒です。

イタリアで作られたソレがグラッパと呼ばれるのに対し、フランスで作られたソレがマールと呼ばれます。

簡単な特徴は下をご覧下さい。

マールとは

・分類・
蒸留酒

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・国・
フランス

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・原料・
ぶどうの搾りかす

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・特徴・
バランスのとれた味わい

マール(marl)はフランス語で「搾りかす」を意味します。その名前は「marcher(何かを潰す・砕くことの意)」を由来としています。

またマールとは略称で、正しくはオー・ド・ヴィー・ド・マールと言います。私が先生なら間違いなくテストに出すので覚えておいた方が良いかもしれません。(実生活で使う事はまず無いと思います)

 

マールの製法は原産地呼称制度により定義されています。テキーラやコニャックのようにその地方で品質を保ったものしかソレと名乗る事ができません。

この原産地呼称制度はフランスではA.O.C.(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)と呼ばれるもの。これもテストに出そうな単語ですが、こちらは稀に使う事があります。

使い方は主に「知ったかぶり親父対策」という悲しい使い方ですが、そんな時は「綴りはどうやって書くんですか?」と問えば大丈夫です。(綴りまで書ける方は「本物」の可能性がグッとあがります。素直に引き下がりましょう)

 

とは言えこのA.O.C.はそこまで厳格なものではありません。

蒸留器の規定は特になく、熟成方法にも規定は無いんです。コニャックほど厳格では無く、テキーラと同程度の規定…と言えるでしょう。

 

ちなみにそのA.O.C.…もといアペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ(タイピングするのも面倒くさい)は、現在ブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザスなど14の産地に敷かれています。

数あるマールの中でもブルゴーニュ産のマールは特別有名です。ロマネ・コンティやクロ・ド・タールといった名だたるワインの生産者がその味を競っています。

 

マールの味わいはグラッパと比べて全体的にクセがなく、バランスのとれたものが多いと言われています。

聞きなれない単語が多いフルーツブランデーの世界。

しかしこれら用語はこの世界では頻出単語。覚えなくても全く問題はありませんが、覚えるとあなたの人生はちょっと楽しくなるかもしれません。

一度、騙されたと思って覚えてみては如何でしょうか。

イチロー
イチロー
身の安全がある程度保証された現代では、役に立たない知識を如何に取り入れるかが人生をより良いものにする秘訣では無いでしょうか
ジロー
ジロー
また何処かで擦り倒されてそうなセリフを…

フィーヌ|定義

その原料からちょっと低く見られがちなブランデー「フィーヌ」。正式名称はオー・ド・ヴィー・ド・ヴァン(Eaux-de-Vie de Vin)。

その立ち位置は大変複雑です。数ある情報サイトを見ているとアンダードック効果が働いてしまうほど。

簡単な特徴は下をご覧下さい。

フィーヌとは

・分類・
蒸留酒

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・国・
フランス

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・原料・
A.O.C.ワインの残留物
規格外のワインやぶどう

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・特徴・
上品

冗談はさておき、評価が低い理由はやはり原料にあるでしょう。何故ならフィーヌはA.O.C.規格にそぐわなかったワインを原料としているから。聞こえがあまりに悪すぎます。

「それを言うならグラッパやマールも近いんじゃないか」

そう思いたくなりますが、あちらの原料に「規格外」というレッテルは貼られていません。どちらも「廃棄物を再利用したお酒」ですが、このたった一言が人の心を惑わせます。大事なのはそこだけじゃ無いと思うんですけどね。

 

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とは言え有名なワイン漫画「神の雫」ではフィーヌがマールを差し置いて登場しています。それを飲んだ主人公のセリフは

「蒸留酒ってこんなに材料の香りがするものなのか…」

です。扱いが軽い!

なお、フィーヌとはフランス語で「細い/上品な」を意味する言葉。1941年に13の地域がフィーヌの産地に指定されています。今後も頑張ってほしいブランデーです。

ロマネ・コンティのフィーヌ?

ロマネ・コンティをリリースするDRC社(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)はフィーヌもリリースしています。

その名は「フィーヌ・ド・ブルゴーニュ」。ロマネ・コンティやエシェゾーなどの超高級ワインと同じ畑から収穫された葡萄を使用しています。

 

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DRC社はこのフィーヌを蒸留から瓶詰めまでドメーヌ内で一貫して行っていると言われています。ブルゴーニュでは大手業者に売却する生産者が多い中で非常に珍しい作り方です。

その生産方法故か、ロマネ・コンティのフィーヌは例外的な年にしかリリースされません。大変入手が難しいフィーヌの一つです。いつか飲んでみたいボトルです。

 

イチロー
イチロー
軽く見られがちなフィーヌですが、ロマネ・コンティのフィーヌは価格高騰も当たり前。10万円を超える事も珍しくありません
ジロー
ジロー
この「ワインそのものを蒸留する」製法は逆にマールより高級とする見方もあります。対立せず互いに認め合える世界になればいいなと思います

グラッパ・マール・フィーヌの違い|まとめ

さて、グラッパ、マール、フィーヌについて説明させて頂きました。それぞれを簡単にまとめると以下になります。

原料
グラッパ|伊 ぶどうの搾りかす(特徴:個性的)
マール|仏 ぶどうの搾りかす(特徴:バランス良)
フィーヌ|仏 A.O.C.ワインの残留物やA.O.C.規格外のワイン(特徴:上品)

ここまで2時間ほどかけて校正した文章がたった4行にまとめられてしまいました。泣きそうです。
※私は長男なので我慢できました

一般的なA.O.CやD.O.C.の規定

A.O.C.(フランスの原産地呼称制度)やD.O.C.(イタリアの原産地呼称制度)が定められていると言われた場合、一般的に下記が約束されている事が分かります。

・その地で収穫された葡萄のみを使用していること
・許可されている葡萄品種であること
・最低アルコール度数の設定
・栽培法等に関する諸規定
・生産過剰による品質低下を防ぐための生産量の制限
・原料葡萄の糖度に関する規定
・醸造法の規定等がある

※例外も存在します。上記が全てではありません。

イチロー
イチロー
これでウイスキーで言うところの「世界5大ウイスキー」を理解できた事になります
ジロー
ジロー
次はグラッパ、マール、フィーヌそれぞれの有名かつオススメなボトルを紹介します。以下をご覧ください

グラッパ・マール・フィーヌ|おすすめ紹介

グラッパ、マール、フィーヌそれぞれの説明をさせて頂きました。聞きなれない言葉が多くて大変でしたよね。これからもっと聞きなれない言葉が出てくると思いますが一緒に頑張りましょう。

 

…そう、ここからが本題です!

今、貴方はこんな心持ちでは無いでしょうか。

 

魅力はなんとなく伝わった。

けど、どんな製品があるのか分からない!
具体的に何が良いのか教えてくれ!!

 

分かります。分かります…

そんな貴方に紹介します!

グラッパ。マール。フィーヌ。

それぞれのデビューにオススメのボトル、計5本!!

以下をご覧下さい!

おすすめのグラッパ

革命児の魂宿るヤコポ・ポリ
グラッパ バリーリ・ディ・サッシカイア

 

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確かな「格」ベルタ
ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベーラダスティ

おすすめのマール

バッカスに愛されし酒ルイ・ジャド
マール・ド・ブルゴーニュ ア・ラ・マスコット

 

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薔薇の香気ヴォルフベルジェール
アルザス・マール・ゲヴュルツトラミネール・オードヴィ

おすすめのフィーヌ

吸魂酒ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
フィーヌ・ド・ブルゴーニュ 1986

 

…以上です!

如何でしょうか。どれも聞き馴染みが無さすぎて頭が痛くなってきませんか?私は頭痛が止まりません!

タイピングする指は痛いし正直覚えるだけなら記事にせず文章を復唱していた方が100倍効率が良いのですが、ここまできたらもう乗りかかった船です!最後までやってやりましょう!!

 

さぁ!それぞれどんなボトルでしょう…ワクワクしますね!

まずはヤコポ・ポリのグラッパからどうぞ!!

イチロー
イチロー
それぞれ価格は少しお高め。しかし初めて飲むお酒だからこそ質の良いものを飲んで頂きたいと思いお勧めさせて頂きます
ジロー
ジロー
どれも本当に良いお酒です。貴方の人生をより豊かにしてくれるでしょう

おすすめのグラッパ|ヤコポ・ポリ

ヤコポ・ポリ
グラッパ バリーリ・ディ・サッシカイア
Jacopo Poli

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ワイン界の革命児、スーパータスカン「サッシカイア」に使用されたブドウの搾りかすを使用して造られたグラッパが存在します!それがこのボトルです。

熟成年数もほどほど。値段もほどほどです。まずはこのボトルから初めてみるのも良いでしょう。私のグラッパ道はこのボトルから始まりました。

タイプ グラッパ
生産地 イタリア・ヴェネト州
造り手 ヤコポ・ポリ
品種 カべルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(ボルゲリ)
熟成 フレンチオークで5年、サッシカイア(ワイン)の熟成に使用したバリックでさらにもう1年
価格 約12,100円(500ml)

・ヤコポ・ポリとは・

1898年設立。100年以上4世代に渡りスキアヴォン村でグラッパを造り続けている生産者です。設立当時は手押し車で原料を調達して回っていたとか。

同社は現役で稼働する最古の蒸留器を使用している事でも有名。今も大事に手直ししながら稼働させています。今でも木製蒸留器を使用しているラム「パッサーズ」を思い出しますね。

原料はサッシカイアの作り手「テヌータ・サン・グイド」から調達したものをポリ社が蒸留しています。

・用語解説・

バリックとは

ボルドーで使われる樽は「バリック」と呼ばれています。

容量は225L。750mlボトル300本分です。新樽は衛生的かつ、香味成分の抽出が豊かです。
※ブルゴーニュでは、新樽使用により強い香りが着くことを嫌い、敢えて古樽を使う者や、格落ちワインに新樽を使用して、新樽の粗さを取り除いてからキュベエ用に使用こともあるそうです。

一旦格落ちワインにバリックの新樽を使う手法は資金力のあるボルドー右岸のシャトーでも使われています。
※新樽100%を使うシャトーが増えていますが、新樽を使うには発酵、熟成するワインが重厚でなければ、樽香が強いだけのバランスを欠いたワインとなります。

樽熟成はボルドーでは2年程度と言われ、ブルゴーニュでは2か月位のようです。例外的にスペインのウニコは10年と言われます。

・樽の価格・

フレンチオークの新樽は約10万円
アメリカンオーク(ホワイトオーク)は約3〜5万円(自然乾燥ものは4万円以上)

1年落ちで新樽の70%、2年落ちで50%、5年落ちは10%位の値段となっているようです。

・ワイン樽は使い捨て?・

樹の成分は樽が作られてから3年目までは効率よく抽出されるのですが、それ以降はほとんど期待できなくなり古樽扱いとなります。

古樽はブランデーやウイスキーやバルサミコ用として売却していると言われています。

スーパータスカンとは

イタリア・トスカーナ州で生まれたモダンな造りのイタリアワインのことで、ワイン法の伝統や格式にとらわれることなく、「自由に」そして「美味しさ」をとことん追求したワインのこと。

テヌータ・サン・グイドのワイン「サッシカイア」はスーパータスカンの立役者。単一のワイナリーとして初めてD.O.C.を取得しました。
※D.O.C.:デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ/Denominazione di Origine Controllata。イタリアでの原産地呼称制度の事。A.O.C.のイタリア版。

法に縛られないワイナリーが、ついに法律まで変えてしまったのです。素晴らしい!

 

イチロー
イチロー
イタリアワイン好きには堪らないスペック。勿論お味もいっとうです
ジロー
ジロー
このシュッとしたボトルデザインも堪りません!

おすすめのグラッパ|ベルタ

ベルタ社
ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベーラダスティ
BERTA

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バリック樽熟成のパイオニアです。パイオニアと言われるとどうしてもウイスキー「グレンモーレンジィ蒸留所」を思い出してしまいます。パイオニア病にかかってます。

「グラッパといえばベルタ社!」と言われるほど知名度も高い作り手です。オバマ大統領の就任パーティに供されたりバチカン市国御用達に認定されたりしています。

しかも熟成庫には常にクラッシックが流れているとか!どこまでも私たちを酔わせてくれます!

ブランド価値を高めるエピソードもしっかり持ったグラッパ…それがこのベルタ社のグラッパです。

タイプ グラッパ
生産地 イタリア・ピエモンテ州モンバルッツォ
造り手 ベルタ社
品種 バルベラ・ダスティ100%(アスティ県モンバルッツォ、ベルタ社所有のロッカニーヴォ畑より)
熟成 ミディアム・トーストしたアリエ・トロンセ産225ℓのバリックで、7年3ヶ月間熟成。
価格 約18,700円(700ml)
特徴 蒸留器は3台。1979年にバリック長期熟成を始めたパイオニア。オバマ大統領の就任パーティに用いられる。また、バチカン市国御用達でもある。「キング オブ グラッパ」の風格を持つベルタ社。オーナーはエンリコ・ベルタ氏。
世界74ヶ国以上で販売されていますが、日本はTOP5に入る大切な市場だとか。酸素が入らず新鮮な状態でヴィナッチャ(原料)を保てるベルタ社オリジナルの容器(特許取得)で運ばれ保管されます。

・ベルタ社とは・

ベルタ社は歴史と伝統を重んじつつ、実に様々な事に挑戦している作り手です。

熟成に使用する樽も、オーク樽以外に栗やサクラ、トネリコの樽を試したり、100Lの小樽を使ってみたりしています。

 

ヴィナッチャ(原料)の仕入先情報は以下を見つける事ができました。

・「アルド・コンテルノ」
バローロ(イタリアの赤ワイン)の造り手としてその名を世界中に知らしめている生産者。「王のワイン、ワインの王」と呼ばれる伝統派です。

・「アンティノリ」
イタリア最古のワイナリー、それがアンティノリです。その歴史は600年以上。14世紀にまで遡る事ができます。代表ワインとして「ティニャネロ」「ソライア」といったスーパータスカンが挙げられます。

 

ベルタ社は自社のグラッパを飲む際は小さなテイスティンググラスでなく出来るだけ大きなグラスで楽しむ事を勧めています。

ベルタ社について更に詳しく知りたい方は下をクリックして下さい。

ベルタ社について

・製法|蒸留・

蒸留|単式蒸留器で2回行います。

1回目の蒸留でできる液体:フレンマ
アルコール40~45度の液体。ウイスキーで言う初留液。

2回目の蒸留でアルコール度数は72~82度までに上ります。
ウイスキーで言うミドルカットも行います。
(クオーレ(中心部)と呼ばれる良質な部分だけを抽出。ブドウの種子から出る油分を除去する為にも)

・製法|熟成・

無加水で最低1年〜18ヶ月樽熟成を行います。

・製法|バリック熟成・

純水で加水して43~45度のグラッパを熟成させます。ベルタのグラッパはモーツァルト等のクラシック音楽を聞かせながら熟成をさせています。(働いている若い従業員はあまりクラシックに興味がないんだとか。)

※ベルタのカンティーナには「ベルタの金庫」と呼ばれる225リットルのバリックが4800樽、500リットルのトノーが1800樽もあります。合計して約158万リットルもの貯蔵量を有しているとか。

バリック樽での熟成について

1978年、ベルタの友人であったブライダの創業者ジャコモ ボローニャ氏がブルゴーニュに渡りバリック熟成を学びます。

そしてブライダは「ブリッコ デル ウッチェッローネ」で初めてバルベーラをバリック熟成させました。

そんなブライダに影響されたベルタ氏。バリック樽を分けてもらい熟成を始めたところ、円やかで味わい豊かなグラッパが出来ました。

アリエ・トロンセ産のオーク

・アリエ・オーク(Allier Ork)-セシル・オーク

セシル・オークの一種。トロンセのフランスの樽材が最も品質が高く、中でも頂点に君臨するのがアリエ県のトロンセ産と言われています。

トロンセの森はフランス最古の国有林としても有名。ルイ14世時代の宰相コルベールが海軍増強の為の船材や船の帆柱に使用しようと植栽されたとか。

土壌は砂を多く含み厚く肥沃なローム層で、木目は縦の伸びが多く緩やかに生長し、水平の生長は少なく木目は最も細かい。硬さはリムーザンと同程度で弾力性を有します。

このトロンセのオークは非常に繊細で魅力的な樽香を得ることができると言われています。

その他オーク材

・ヌベール・オーク(Nevers Ork)-セシル・オーク
リムーザンとアリエ・オークの中間的材質。リムーザンより幾分木目は細かく規則的です。

・リムーザン・オーク(Limousin Oak)-コモン・オーク
非常に堅い木で木目も粗いと言われています。

色も香りも強いためワイン樽として使われることは少ないようです。リムーザン樽はコニャックに使われるのが多いようですが、それでも使用するのは数ヶ月ほど。その後は古樽に移す等しているようです。

因みにリムーザンの堅いオークで荷車が作られたことから、リムーザンを語源として、リムジンの言葉が生まれます。

・ブルゴーニュ・オーク

旧ブルゴーニュ州のコート・ドール県シトーの産で、ニュイ・サン・ジョルジュの東側に位置します。木目は中庸でバニラ香が付きやすく、ワインとの相性も良いと言われています。

ワイン樽におけるトースト

樽を作る際は加熱により硬いオーク材を湾曲させる作業が必要です。その作業は「トースト」と呼ばれています。

トーストはその加熱具合により色々な呼ばれ方をされています。基本的にはミディアム・レアやミディアムといったステーキの焼き具合を思わせる表現をされていますが、呼称は樽メーカーにより異なります。ハイ、ミディアム、ライトといった呼称もあるようです。

また、このトーストによりココナッツの香りの元となる「ラクトン」や、バニラの香りの元となる「バニリン」等の香味成分が上昇します。その具体例は下記をご覧下さい。

・軽いトーストの場合・

多くのタンニンやオークに由来する成分がアルコールにより抽出され、ワインはオークの香りの強い木の味が生じます。つまりバニラ風の甘い香りとほのかな辛み、オークの香りが目立つワインとなります。

・ミドルトーストの場合・

キツネ色のトーストではココアやチョコレートの風味を生じます。

・強いトーストの場合・

ローストされたコーヒーや葉巻、スパイスのような香ばしい香りが強くワインに表われます。

 

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タンニンの強いカベルネソーヴィニヨン使用のボルドーワインは軽めのトーストを。タンニンの軽めなピノ・ノアール使用のブルゴーニュは強めのトーストを好むと言われています。

また、セガン・モロー社ではトーストを4段階(5分、10分、12分、15分)に分けているそうです。

 

イチロー
イチロー
ベルタ社のグラッパはBARに置かれている定番商品。ボトルも大変上品です
ジロー
ジロー
クラシックを聴かせながら熟成させるという離れ業も堪りませんね

おすすめのマール|ルイ・ジャド

ルイ・ジャド
ヴュー・マール・ド・ブルゴーニュ ア・ラ・マスコット
Louis Jadot

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タイプ マール
生産地 フランス、ブルゴーニュ地方
造り手 ルイ・ジャド
品種 ピノ・ノワール100%
熟成
価格 約8,000円(750ml)
特徴 ルイ・ジャド社がコート・ドール地区に所有する自社畑のほとんどがグラン・クリュプルミエ・クリュで占められています。また、 ア・ラ・マスコットの名前は、ルイ・ジャド社のマスコット的存在であるバッカスにちなんでつけられました。

・ルイ・ジャド社とは・

ルイ・ジャド社の社長はブルゴーニュワイン委員会会長も務めるピエール・アンリ・ガジェ氏。

約240ha(2,400,000㎡・東京ドーム51個分)の自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌであり、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブール(外から原料を仕入れるが自社でもワインを製造する作り手)としても高い評価を受けています。

ルイ・ジャドのこだわりの製法を見る

醸造は天然酵母を使用し、じっくりと時間をかけて行います。

最先端の設備を備えたボーヌのラ・サブリエール醸造所を主軸に、コート・シャロネーズのジヴリにあるブルゴーニュ・ジェネリック専用の醸造施設、またシャブリ、ボージョレなど、ブルゴーニュ各所に醸造所を配置し、ルイ・ジャド社のワインの品質をさらに高めるに至っています。

蒸留はアランビックを使用した1回蒸留。使用年数の異なる樫の小樽で長期間熟成され造られています。瓶詰め前にフィルター処理を行います。

約20年以上前から化学肥料や農薬の使用を排除するなどオーガニックな取り組みを強化しており、2019年にはHVE(High Environmental Value 環境価値重視認定)の最高位であるレベル3を取得しています。

樽へのこだわりを見る

1995年にラドワ・セリニー村に樽製造会社カデュスを設立したことにより、自社のワインのスタイルに、より適した品質の樽を使用することが可能となりました。

フランスの最良の森から選ばれたオーク材は、屋外で30か月にわたる乾燥期間を経た後、容量228リットルのブルゴーニュ樽に仕立てられます。

 

イチロー
イチロー
ロマネ・コンティと同じピノ・ノワールを使用した、コスパの良いマールです(畑は違います)
ジロー
ジロー
ワインの名門ブルゴーニュで大変質の良い原料で作られています。スペック、味ともに申し分ありません。

おすすめのマール|ヴォルフベルジェール

ヴォルフベルジェール社
アルザス・マール・ゲヴュルツトラミネール・オードヴィ
WOLFBERGER

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アルザス地方で1874年に創業したヴォルフベルジェール社のマールです。その香味は「薔薇の花の香気」を持つと言われています。

グルメ向きの酒づくりが社のモットーで、フルーティーな風味とスパイシーな香りを特長としています。また、A.O.C.(産地規定名称認定)を受ける唯一のマール・ゲヴェルツトラミネールです。

ほとんどのマールが樽熟成されるのに対し、こちらのマールはあえて樽熟成を行なっていないとか。

タイプ マール
生産地 フランス・アルザス
造り手 ヴォルフベルジェール社
品種 ゲヴュルツトラミネール
熟成
価格 約5,500円(700ml)
特徴 ゲヴルツトラミネール種のブドウを、皮を取り除いた果肉のみ贅沢に使用し、伝統的手法で発酵、蒸留しています。

・ヴォルフベルジェール社とは・

1874年創業のアルザスでNo.1と言われるワインメーカー、ヴォルフヴェルジェール社。

800軒のブドウ栽培農家をまとめ上げ、1300haの畑から年間1500万本のワインを生み出します。併せてアルザス・コルマールに蒸溜所を所有し、様々なオードヴィー(果実原料の蒸留酒)を生産しています。

原料:ゲビュルツトラミネールとは

ゲビュルツトラミネールは白ワイン用のぶどう品種の一つ。リースリングと並びドイツワインで広く用いられています。

アルザスで産まれたケヴュルツトラミネールは大変便利。食事内容問わずこれ一本で通せるものが多く、魚も肉もゲヴェルツで美味しく頂けます。

ミネラルが多いので適度な硬さがあって好ましい。実に素晴らしい品種です。

 

イチロー
イチロー
こちらも大変コスパの良いマールです
ジロー
ジロー
そのスパイシーな香りをかき分けてフルーティな香味に辿り着く感覚…堪りません!

おすすめのフィーヌ|ロマネ・コンティ

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
フィーヌ・ド・ブルゴーニュ 1986
Romanée-conti

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ロマネ・コンティのドメーヌ(自社で栽培から瓶詰めまで一貫して行う生産者)で造られる稀少なブランデーです。

タイプ フィーヌ
生産地 フランス、ブルゴーニュ
造り手 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
品種 ピノ・ノワール
熟成 オーク樽で21年間熟成
価格 約72,000円(700ml)
特徴 連続式蒸留機で蒸留されています。

・ロマネ・コンティとは・

名実ともにブルゴーニュ最高峰のワインの銘柄、ロマネ・コンティ。

その名前はブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にあるピノ・ノワール種の特級畑(グラン・クリュ)の名前でもあります。

 

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ロマネ・コンティの畑の広さはわずか1.8haですが、東南東に向いた日当りの良い場所にあり、グラン・クリュの畑(最も格の高い畑)に囲まれています。

複雑な地層をもつ土壌の上部は石灰質でやせているため、ブドウの根は地中深くまで伸び、地中のミネラルや多様な要素を吸収することができます。

ロマネ・コンティの畑は、立地、土壌共にブドウ栽培において最適な条件を満たした傑出したブドウ畑だと言われています。

ロマネ・コンティの保有する畑についてより詳しく

ヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を構えるロマネ・コンティの生産者、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(以下、DRC)は、ロマネ・コンティの畑の他、ヴォーヌ・ロマネ村をはじめ近隣の村に8つの特級畑を所有しており、そのいずれの畑からも卓越したワインを生産しています。

 

ブルゴーニュでは、通常ひとつのブドウ畑を複数の生産者が分割所有しているため、同じ畑名や同じ村名のワインを多くの生産者が造っているのが一般的。

しかし、ロマネ・コンティはDRCのみが所有するモノポール(単独所有畑)なので、ロマネ・コンティという名のワインはDRCが生産したものしか存在しません。

ロマネ・コンティの歴史をより詳しく

もともとロマネ・コンティの畑がある辺りは2000年前のローマ時代からブドウの栽培とワイン造りが行われてきた土地。当初から極上のワインを生み出すこの地にローマ人が「ロマネ」という名を付けたと言われています。

10世紀以降は修道院が畑を所有していましたが、ロマネ・コンティの評判があまりに良いために、18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいたという逸話があるほどです。

 

その後、この畑を手に入れようと王侯貴族が競い合った結果、1760年にコンティ公爵ルイ・フランソワ1世がこの畑を所有し、この畑はロマネ・コンティと名付けられました。

1789年のフランス革命により畑は没収されてしまいましたが、ロマネ・コンティという名は残り、今日に至ります。

ロマネ・コンティの経営者についてより詳しく

DRCは1942年以降、ブルゴーニュの名門ド・ヴィレーヌ家ルロワ家が共同経営しています。

1974年、今も現役のオベール・ド・ヴィレーヌ氏と、著名な女性醸造家ラルー・ビーズ・ルロワ女史がそれぞれ一族の代表になりましたが、ルロワ女史は1992年に代表を辞任しました。

現在はルロワ女史の甥であり、ドメーヌ・プリューレ・ロックの当主でもあるアンリ・フレデリック・ロック氏オベール氏がDRCの代表を務めています。

ロマネ・コンティのこだわりの製法について詳しく

畑の耕作は馬で行い、農薬や除草剤を一切使用しない有機栽培の一種であるビオディナミ農法でブドウを育て手摘みで収穫されます。

収穫時期は周りのブドウ畑より遅くに行われると言われています。

 

もともとブドウ栽培時に徹底した収量制限が行われているにもかかわらず、収穫されたブドウは厳しく選果され、発酵させます。

熟成はトロンセ産の新樽100%。熟成期間はヴィンテージによって異なります。

澱引きや濾過は最小限。ワインの移動も重力を利用し、決してポンプは使用しません。

 

このように惜しみなく時間と労力を費やして造られたワインは、テロワールの個性とともにピノ・ノワールの繊細さ、複雑さを余すところなく表現しています。

また、力強くはっきりとしたボディでありながら、デリケートで官能的な味わいは「飲み手の魂を吸い取る」と賞されています。

 

イチロー
イチロー
とても一言では語り尽くせない程の歴史とこだわりを持ったドメーヌ…それがロマネ・コンティです
ジロー
ジロー
そんなドメーヌが作るブランデーが存在すると言う事実。好きな人には堪らないでしょう

オススメのグラッパ・マール・フィーヌ|まとめ

グラッパ・マール・フィーヌを計5本紹介させて頂きました。貴方の心に響くものがありましたら幸いです。

私のオススメはヤコポ・ポリ社のリリースするサッシカイアのグラッパです。値段が高いは高いのですがその分美味しさもいっとうです。

 

世間的にオススメと言われているのはベルタ社のリリースするロッカニーヴォでしょう。先述のグラッパよりもうワンランク上の価格帯となりますが、確かに相応の魅力があります。

何より見た目も素晴らしい。本当は木箱も付いてくるんですよね…堪りません!

 

\こんな木箱が付いてきます/

\中には冊子が入っています/

うーんやっぱりベルタも良いですね。

 

もちろんジャドやベルジェールのマールも良いマールです。熟成感のあるジャド。イキイキとしたベルジェール。価格も5,000円〜10,000円で購入できます。良いです。良い。

ロマネは…生きてる内にどこかでひと口でも飲む事ができれば悔いはありません。そんな存在です。

 

記事は以上です!最後までご覧頂き有難う御座います。

簡単な用語解説を下に乗せていますので、興味のある方はご覧下さいませ。

それではまた!

イチロー
イチロー
ベルタは見た目も中身も本当に良いですね〜
ジロー
ジロー
ポリ推しをも虜にするとは…ベルタ恐るべし!

用語解説

Cantina(カンティーナ)

レンガ造りのドーム型の建物の中に、木の樽がたくさん置いてあるような貯蔵庫を指します。
※英語でいういわゆる「ワイナリー」がこれにあたります。(家の地下室などを指す場合も)

最近では街のワインバーなどにも用いられる為、Enotecaとの違いが明確で無くなってきたと言われています。
※Vinicola(ヴィニーコラ)はCantinaとほぼ同じ意味合いとのことです。

・カンティニエーレとは・

Cantiniera(カンティニエーレ)はCantinaを管理する人のこと。こちらはイタリア語なので女性の場合は「Cantiniera(カンティニエーラ)」となります。

Azienda vinicola(アジエンダ ヴィニーコラ)

ワイン醸造会社という意味のイタリア語。特にAziendaが企業・会社という意味を持ちます。

ただし企業といってもそれは街中に拠点を構えるようなものでは無く。

たいていはワインを製造販売するべくCantinaに併設されていて、日本の観光牧場のようにブドウ狩り体験等の場を提供しながら経営しているとか。

・カーサとは・

「Casa」は家という意味のイタリア語。Azienda vinicolaと同じか、少し小さめの施設を指します。

Enoteca(エノテカ)

今ではほぼワインショップやワインバーを表す語となってしまいましたが、もとは「ワインを収蔵する場所」という意味。

葡萄畑の周辺に設置され、ご当地ワインを買ったり、出来上がったものを飲み比べたりするような場所でした。

現地では「エノテーカ」と発音すると言われています。
※複数形はEnoteche(エノテーケ)

Vineria(ヴィネリーア)

Vineriaはワインを扱うお店のこと。Enotecaとほぼ同じと言われています。

イタリアでは「〇〇店」という時、語尾に「~ria(リア)」を付けて表現します。ワイン(イタリア語で”Vino/ヴィーノ”)を扱う店である点から、「Vino」+「ria」で、この言葉が出来たんだとか。

Vigneto(ヴィニェート)

Vignetoはワインをつくるためのぶどう畑そのものを表すイタリア語。

ちなみにぶどう自体は「Uva(ウーヴァ)」といい、食用のものも同名です。

・ヴィノテーカ・

Vinoteca(ヴィノテーカ)は、イタリア語のワイン(Vino/ ヴィーノ)とEnotecaを掛け合わせた造語です。

辞書にはおそらく載っていませんが、街ではよく見かける単語なんだとか。

日本でいう「農園レストラン」といった雰囲気の言葉で、なんとなくただの「野菜レストラン」と言われるよりも期待値が上がるように、Vinotecaと言われるとイタリア人はEnotecaよりも期待値が急上昇すると言われています。

Negozio del vino(ネゴーツィオ・デル・ヴィーニョ)

Negozioは「店」という意味のイタリア語。つまりNegozio del vinoはワイン店を表します。

基本的には街中で見かけるお店を指します。気軽に入れる街の酒屋さん風の所から、ワイン愛好家たちが集うプロショップのような所まで様々です。

vinaccia(ヴィナッチャ)

vinacciaは皮と種子の着いたブドウの搾りかすを表します。

良いヴィナッチャの条件は、プレスされ過ぎていないマスト(果汁)が残っていることだそうです。

グラッパ|ポリとベルタの口コミ・評価評判

イチロー
イチロー
グラッパ、ポリとベルタの口コミはこちら!
ジロー
ジロー
まさかポリにも贈答用の素敵なパッケージがあったなんて!

 

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