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グレンモーレンジィ蒸留所|価格や味は?名前の由来や歴史も解説【スコッチウイスキー・ハイランドモルト】

グレンモーレンジィ蒸留所|スペック

【会社】
LVMH

【国】
スコットランド、北ハイランド

【名前の由来】
ゲール語で「静寂の谷」を意味する

【ラベル】

【ロゴ・アイコン】

【ボトル】

【原料】

【ピート】
2ppm以下

【仕込み水】
ターロギーの泉(硬水)

【発酵曹】
ステンレス製 x16基

【イースト】
蒸溜所独自のリキッドタイプ

【発酵時間】
52時間

【蒸留器】
初留釜:13,000L [Very tall necks with boil pots] x6基
再留釜:8,200L [Very tall necks with boil pots] x6基
加熱:スチーム&コイル式

【冷却器】
シェル&チューブ式

【樽】
大部分はアメリカンオーク樽
2ndフィルまで使用
* ウイスキーを熟成させる樽は3回以上の使用が通常と言われています。

【年間生産量】

【ブレンド先】

グレンモーレンジィ蒸留所|特徴

スコットランドで最も背の高いスチル

5.14mにも及ぶ、スコットランドで最も背の高いポットスチルを使用。
1887年にジョンテイラーのジン蒸留所から持ち込まれたものと同じロングネックのペアを保持しています。
重たいアルコール蒸気はポットスチルを登りきることができないため、軽やかなアルコール蒸気の中から、フルーティーでフローラルな成分だけが抽出できます。

5.14m

このポットスチルは大人のキリンと同じサイズ「5.14m」を誇ります

仕込み水に硬水を使用

ミネラル豊富な硬水を用いることで、さわやかなフローラルの香りを生み出しています

デザイナーカスク

クリーミーな味わいは、特別な樽から生まれます。
樽は2年かけてゆっくりと自然乾燥をさせた後、バーボンメーカーに貸し出し使ってもらうことで、木のタンニンなど不要な要素を取り除きます。そして、ようやく「デザイナーカスク」と呼ばれるグレンモーレンジィのためだけの特別な樽が完成します。

追加熟成のパイオニア

カスクフィニッシュ技術の先駆者
ポート、シェリー酒や、ソーテルヌ、ブルゴーニュ、スーパータスカンなど
もフィニッシュに使用する

アードベッグ蒸溜所を運営

グレンモーレンジィ社はアイラ島のアードベッグ蒸溜所を運営しています。
オフィスはエジンバラにあり、ウェストロージアンのリビングストンに生産施設があります

シングルモルト市場で6%のシェア

1983年以来ほぼ毎年スコットランドで最も売れているシングルモルトであり、年間約1000万本のボトルが生産、シングルモルト市場で6%のシェアを誇ります
また、アードベッグは4番目に売れているアイラモルトであり、2013年に875,000ボトルを販売

グレンモーレンジィ蒸留所|歴史

1843
蒸溜所設立
オーナー:ウィリアム・マザーソン

1863年
ジョン・マザーソン&Co

1887年
ジェームス・タイラー

19世紀後期
グレンモーレンジィ、サヴォイやその他ロンドンの高級ホテルで販売される

1918年
オーナー:マクドナルド&ミュア(エジンバラのワイン・スピリッツ商
マクドナルド&ミュアの主要ブランド:ハイランド・クイーン(ブレンデッドウイスキー)

ハイランド・クイーン

マクドナルド&ミュアの本拠地であるリース港と1561年にフランスから上陸したスコットランドのメアリークイーンの歴史的なつながりを示しています

1959年
ブレンデッドウイスキーの原酒として扱われていましたが、戦略の変更によりシングルモルトとして売り出す。

1976年
スチルが2基追加

1990年
スチルの数が2倍に

1996年
社名をグレンモーレンジィ社に変更

1997年
アライドディスティラーズからアードベッグ蒸溜所を700万ポンド(£300Mという説も)で買収

2004年
LVMH(Moët Hennessy Louis Vuitton)社に買収

同年
SMWS、グレンモーレンジィ社の傘下となる

2009年
グレンマレイ蒸留所をLa Martiniquaiseに売却
(ハイランド・クイーンのブランド権も売却される)
大きなマッシュタンと追加のウォッシュバックが追加される

2010年
生産施設をリビングストンに移す
本社はエジンバラに設立

2015年
SMWS、個人投資家グループに売却

2018年
新たなスチルハウスが建設
スチルの数が2つと、新しいマッシュタンとウォッシュバックが追加される

グレンモーレンジィ蒸留所|製品・種類・ラインナップ

グレンモーレンジィ
オリジナル (10年)

樽:バーボン樽
柑橘系のさわやかな香り

グレンモーレンジィ
12年 ラサンタ
シェリーカスクフィニッシュ

樽:バーボン樽の後、ペデロ・ヒメネスシェリー樽とオロロソシェリー樽で後熟

グレンモーレンジィ
14年 キンタ・ルバン
ポートカスクフィニッシュ

樽:バーボン樽の後、ポートワイン樽で後熟

グレンモーレンジィ
ネクター・ドール
ソーテルヌカスクフィニッシュ

樽:バーボン樽の後、ソーテルヌワイン樽で後熟

グレンモーレンジィ
18年

樽:バーボン樽での長期熟成の後、一部シェリー樽で後熟
深みを増した芳醇な香り、パパイヤ、エキゾチックフルーツ

グレンモーレンジィ
シグネット

樽:バーボン樽、シェリー樽、新樽など
年に一度生産される
原酒の一部にチョコレートモルト(焙煎麦芽)をマッシュに投入されたものを使用
ビターチョコレートやコーヒーのような風味が加わって、より濃厚な味わいがたのしめます。その極上のなめらかさは「ベルベットのよう」と例えられます

グレンモーレンジィ蒸留所|動画

 

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ジロー/ Giraud
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気付いたらウイスキー沼に引きずり込まれてました。責任取ってください。