グレンフィデック…それはスコットランドのシングルモルトで1位2位を争う販売量を誇る、世界に認められたウイスキー。
家族総出のDIYで蒸溜所を作ったという、ほんわかエピソードもございます。
メジャーすぎて、逆に味を忘れてしまった方も少なくないのではないでしょうか。
いつもの事ながら、私はすっかり忘れておりました。
ので!今日もテイスティングさせて頂きます!
グレンフィデックってどんな味だっけ?
しっかり脳に焼き付けましょう!
グレンフィディックってどんなお酒?
世界で1位2位を争う販売量を誇るシングルモルトウイスキーです。
現在世界で売られているシングルモルトの35%はグレンフィディックが占めているとも言われています。
蒸留設備も大層なもので、初留・再留併せて31基の蒸溜機を保有しています。これはスコットランドの蒸溜所で最多です。
ちなみにグレンフィディックのローカルブランドアンバサダーの数も31人。蒸留器の数とローカルブランドアンバサダーの数がリンクしていると思うと面白いですね。
創設者はモートラック蒸溜所で働いていた”ウィリアム・グラント”。
7人の息子と2人の娘(そして1人の石工職人)と共に、家族総出で石を一つ一つ手で積み、蒸溜所を作り上げました。
アメリカンオークのバーボン樽と、ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽を主に使用しています。
ボトル情報
グレンフィディック 12年
メーカーコメント>>
「新鮮な洋梨の香り、複雑な熟成香」
1887年の創業から受け継がれる伝統の香りと味わい。 グラント家に代々伝わる“グレンフィディック”のシンボルであり 世界中の多くの栄誉あるアワードを獲得しています。
当時から変わらず清らかで軟らかいハイランドの湧水を使用し、特徴的なフルーティーさは創業時からの強いこだわり。
滑らか且つ芳醇で長い余韻の12年スペシャルリザーブはグレンフィディック独特のスペイサイドスタイルの完璧な一品と言われ、最高の味わいだと広く称賛されています。
樽>>
80%:アメリカンオーク樽(バーボン)
20%:ヨーロピアンシェリー樽 (オロロソシェリー)
→ヴァッティング後、ポルトガルのオーク樽で6ヶ月ほど後熟
香り>>
洋梨・レモン・フルーティーな熟成香
味わい>>
甘くフルーティー・クリーム
フィニッシュ>>
やわらかな甘み・繊細で軽やか
グレンフィディック 18年
メーカーコメント>>
焼きりんご、シナモン、樽香
厳選された原酒と個別管理による深く豊かな味わい
スモールバッチ(小ロット)で個別に厳格に管理することで、深く、豊かな味わいを表現している。偽りのない優れたシングルモルトは、18年間に渡る徹底した管理と心遣いに加えて脈々と受け継がれるクラフトマンシップによる賜物です。
樽>>
・スパニッシュオーク樽(オロロソシェリー)
・アメリカンオーク樽(バーボン)
→ヴァッティング後、最低3ヶ月間後熟。スモールバッチ(小ロット、小さめの樽)で個別に管理
香り>>
熟した果実・シナモン・ウッディ
味わい>>
ドライフルーツ・ナッツ・豊かな樽香
フィニッシュ>>
温かみのある豊かで長い余韻
グレンフィディック 21年
メーカーコメント>>
焼きりんご、シナモン、樽香
カリビアンラム樽仕上げのまろやかで複雑な味わい。
21年間丹念に蒸溜所で熟成された申し分のない伝統的なスペイサイドウイスキー。
エキゾチックなジンジャー、イチジク、ライムなど熟成感のあるスムースでまろやかな味わいに複雑さが加わります。
樽>>
・アメリカンオーク樽
・ヨーロピアンシェリー樽
→ヴァッティング後、カリビアンラム樽で4ヶ月間後熟。
香り>>
バニラ・フローラル・クリーム・バナナ・いちじく
味わい>>
少しのスモーキー・ゆず・ジンジャー
フィニッシュ>>
深みのある豊かで長い余韻・複雑な熟成感
味くらべ
グレンフィディック 12年【綿菓子青リンゴ】
要素>>
桃、綿菓子、若々しいバナナ、青リンゴ
軽やか
グレンフィディック 18年【林檎チョコレート】
要素>>
フローラル、バナナ、林檎
チョコレート
グレンフィディック 21年【ビタチョコフルーツ】
要素>>
ドライなビターチョコレート
奥にバナナ、桃、林檎
まとめ
バーボン樽とシェリー樽のヴァッティングから生まれるバランスの良い香味…楽しませて頂きました!
特に21年は好みですね。チョコレートの奥にある甘さが堪りません。
桃と青リンゴの12年。
12年のフルーツ香が熟成を帯びて甘さを増した18年。
ビターなチョコレートの奥にある甘さが堪らない21年。
大変美味しゅうございました。ありがとうございます。


