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ダルモア蒸留所|価格や味は?名前の由来や歴史も解説【スコッチウイスキー・ハイランドモルト】

ダルモア蒸留所|スペック

【会社】
エンペラドール社

【国】
スコットランド/ハイランド/ピトロッホリー(北ハイランド)

【名前の意味】
川辺の広大な草地(由来:ゲール語・ノース語)

【ラベル】

【ロゴ・アイコン】
牡鹿の家紋

【ボトル】

【原料】
コンチェルト
クロニクル

【ピート】
ノンピート

ピートも使用していた?

2011年まではピーテッドモルトを使用していましたが、こちらはブレンデッド用だったためシングルモルトには使用されていませんでした。

【仕込み水】
アルネス川

【発酵曹】
木製 x8曹
(オレゴンパイン製が4基という説も有)

【イースト】
Distilling

【発酵時間】
50時間

【蒸留器】
初留釜:[ランタン型] x4
再留釜:[オニオン・ボール型] x4
加熱:スチームコイル

特殊な形状の蒸留器

初留釜は天辺が平たいT字シェイプ。
3つは1.3万L、1つはその倍の容量
再留釜は首の部分から上に行くほど広がっているチューリップのような特徴的な形をしている。
これは還流をコントロールする為のウォータージャケットがネックに付いている為。
再留釜も1つはサイズが2倍

【冷却器】
シェル&チューブ式
蒸留器に対し水平に取り付けられている

これは昔のワームタブを模している

【樽】
シェリー樽
バーボン樽
さまざまなワイン樽も使用

【年間生産量】
420万L

【ブレンド先】
ホワイト&マッカイ

ダルモア蒸留所|特徴

穀物の裏に濃厚フルーツ

異なるサイズの蒸留器を使用する事で度数とフレーバーに幅を持たせる

シェリー樽に強い

オロロソやPXシェリーを何十年熟成させたソレラシステムを経験した樽を所持
シェリー酒の名門「ゴンザレス・ビアス社」から提供を受けている。

こだわりの樽を使用することでフルーティな香りと甘み、柔らかい口当たりで、クセが無く飲みやすい仕上がりになっています

マッシュタンに備え付けられた2つのサッカーボール

マッシュタンには2つのプラスチック製のボールがラックに横たわる。
これはパイプを掃除するために使用されている。
ボールはパイプの口径に完全にフィットし、吹き飛ばされることによってマッシュタンに残ったドラフを全て排出しきる。

再留釜に取り付けられたウォータージャケット

最も揮発性の高い蒸気のみが凝縮器によって適切な部分だけ取り出される
還流をコントロールする事で、雑味やオイリー成分を多く含む重たい蒸気を還流させ、釜に戻しまた蒸溜する…これを繰り返すことで不純物が取り除かれダルモア特有のクリアで豊かな風味が生まれるのです。

牡鹿の由来

蒸溜所のあるロス州が昔からディア・ストーキング(鹿狩り)が盛んでした。
1263年、鹿狩り中、逆に鹿に襲われる羽目になった国王アレキサンダー3世を救ったのがダルモア蒸溜所のオーナー、マッケンジー家の祖先です。
マッケンジー家は牡鹿の紋章を使うことを許され、ダルモアのボトルには牡鹿が描かれるようになったそうです。
(2009年に「ダルモア 1263キング・アレキサンダー」というボトルが販売されました。)

夏目漱石ゆかりの地

ピトロッホリーは夏目漱石が保養した地

ダルモア蒸留所|歴史

1839年
アレクサンダー・マセソンにより設立
アレクサンダー・マセソンとは
ジャーディン・マセソンの財産を東インド会社から引き継いだ商社
アヘン貿易を行なっており、中国への輸出を管理していた

1867年
マッケンジーブラザーズ社に譲る
マッケンジー兄弟はホワイト&マッカイを作り出したジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイの共通の友人であったことから、長らくホワイト&マッカイのキーモルトとして使われてきました。

1917年
戦争による不況により全てのウイスキーの在庫が蒸溜所から運び出されてしまい生産停止に追い込まれます。
工場は海軍本部に接収され、地雷の組立工場として使われました。

ダルモア蒸溜所は北海に通ずるクロマティー湾に面しており、軍事目的に使用するには非常に都合の良い立地にあった

1920年
マッケンジー家、蒸溜所を取り戻す

1942年
蒸溜所休止

1945年
再稼働

1960年
ホワイト&マッカイグループと合併
経営権はマッケンジー家が握る

1964年
蒸留器を4基から8基に増設

2007年
インドのUB(ユナイテッド・ブリュワリーズ)グループにより買収

2014年
フィリピンのエンペラドール社により買収

ダルモア蒸留所|製品・特徴・ラインナップ

ダルモア
12年

シェリー風味は強いのですが、バランスが良く飲みやすい

リフィル以上のバーボン樽が85%
15%を甘口のシェリー樽
シェリー樽で後熟

ダルモア
15年

後熟に使われているオロロソシェリーからくるレーズン感もより濃厚となり、深くリッチな味わい

樽使いは12年と同様

ダルモア
18年

余韻は長くビターで木樽の良い戻り香。渋み。濃厚でリッチ。

バーボン樽で14年熟成
オロロソシェリー樽にて4年間追熟

ダルモア
キング・アレクサンダー3世

マッケンジー家にまつわる紋章を賞賛して作られたボトル。
シェリーの要素が強くフルーティな香りや甘やかな味わいを堪能できる。
焼いたチョコ入りのスコーン、レーズン。カラメル、ブラックチェリー。黒蜜の甘みとウッディでやや渋さもある落ち着いた苦み。スムース。

カベルネ・ソーヴィニヨン樽
マルサラワイン樽
マディラワイン樽
ポートワイン樽
オロロソシェリー樽
バーボン樽

ダルモア蒸留所|動画