こんにちは。イチローです。
コロナ発生からちょうど一年が経とうとしています。そんな今、コロナがバーにどのような影響を与えたのかを日記形式で上げていこうと思います。
記録は2020年の1月から4月まで。詳細な記録は1ヶ月分もありませんが、備忘録として一つ。
それではどうぞ。
コロナ禍のBAR|コロナ以前の売上
平時の売上は以下をキープしていました。
平日 | 平均5万円 |
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週末 | 平均10万円 |
月売上 | 平均200万円 |
月客数 | 平均500名様 |
原価率 | 30%前後 |
それでは話を進めましょう。
舞台は2020年の1月へ。
コロナ禍のBAR|2020年1月
1月 中国にてコロナウイルスの報告がされました。
この頃は特に問題視していませんでした。「武漢で何かあったんだ」程度の感覚で。売上も去年を上回っていました。
コロナ禍のBAR|2020年2月
中国・武漢の状況が聞こえてきます。「これは陰謀だ」という声も上がっています。
月末には「京都が歩きやすくなったから今がチャンスだよ」という声も上がっていました。
まだお客様の声からは余裕を感じます。
月の売上は1割程落ちましたが、その原因はコロナと無関係と結論付けました。こんな時は1〜2ヶ月前の行動を振り返り、対応します。
コロナ禍のBAR|2020年3月
事態が動き始めます。
コロナ禍のバー
3月上旬
「ミナミに観光客がいなくなった」そんな声が上がり始めました。普段からお伺いしているオーセンティックバー、コンセプトバー共に「お客様が減った」と話していました。
インバウンド需要はもちろん、歓送迎会が少なくなっているとも。そう言えば日本で不動産業をやられている中国の方のお顔をこの頃から拝見していません。
まだ売上に大きな影響はありません。
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コロナ禍のバー
3月23日(月)
毎日来てくださる常連様がいらっしゃらなくなりました。なんでも体調を崩されたらしく。「風邪だと思うが念のため」とのこと。
コロナ禍のバー
3月27日(金)
「東京から逃げてきた」と語るお客様がいらっしゃいました。もう銀座には人がいないと教えてくださいました。「一週間後には大阪もそうなるだろう」とお話しされていた事を覚えています。
今思えば、売上はこの頃から下がり始めていたんだと思います。
コロナ禍のバー
3月30日(月)
志村氏の訃報が流れました。客足が一気に遠のきます。
この日の来客数は2名。日の売上は通常の1/10に落ち込みました。10年以上経営していて最低の売り上げです。
小池都知事の発言「バーなどへの出入りを自粛して…」に憤る方が多くいらっしゃいました。夕方、大阪府知事も同様の発言をされました。弱り目に祟り目とはこの事です。
コロナ禍のバー
3月31日(火)
お店はにわかに忙しくなりました。3月上旬がほどほどだった事もあり、月の売上はまだ保っています。数字で見るなら「これがコロナの影響なのか下振れしているのか分からない程度」です。去年の1.5割減という所でしょうか。
お客様との 話題は油断をするとコロナ一色に染まりがち。お客様に寄り添えるよう、そして気持ちが上向きになるような会話作りを心がけさせて頂きます。
お客様には同業の方が目立ち始めました。その中には近年オープンされた方もいらっしゃり…
辛い時期かと思います。精一杯仕事させて頂きます。
コロナ禍のBAR|2020年4月
本格的にコロナの影響を感じ始めました。
コロナ禍のBAR
4月1日(水)
お客様は3名。単価は高くも売上は普段の1/3。3月30日に並び最低レベルの売上です。
最近は同業の方がいらっしゃる事が多く。「この状況を共に乗り越えよう」という会話をしています。
また、とあるお客様から「志村氏は新地でコロナをもらった」との話を伺いました。その方の話曰く、志村氏や阪神・藤浪氏は新地のとあるクラブのママさんからもらったとのことです。
結論から言うと、志村氏の件はデマの線が濃厚です。しかしそのような話が上がっていた事は事実。弊店は新地と近い為、お客様の層も被っているから不安になるね、と互いに話していました。
コロナ禍のBAR
4月2日(木)
売上平均に届かず。オープンからクローズまでお客様は途切れませんでしたが単価は低め。これは私たちの問題でしょう。
コロナ禍のBAR
4月3日(金)
コロナの影響を切実に感じてから初の週末金曜日。不安でしたが常連のお客様がいらして下さいました。売上は平均に届きませんでしたが下振れの範疇ではあります。
ご新規様が3名様と、これまたやや少ないながらも…といった印象。ネガティブな話は少なく。明るい店内でした。
しかし24時以降のお客様は2名様のみ。普段なら26時程までは回転が続いている時間です。
「大きな組織に属している方や、立場のある方ほど動けなくなる」という言葉を思い出しました。
コロナ禍のBAR
4月4日(土)
売り上げは1/2に落ち込みました。コロナが話題の中心になる事はなく。旅行好きなお客様が多い事もあり、昔話で盛り上がることができました。
この日、珍しく若々しいお客様がいらっしゃった事を覚えています。
コロナ禍のBAR
4月5日(日)
お客様は6名様。内4名が同業の方。新地の寂れ具合、都市封鎖の件について熱く語っていらっしゃいます。
同業の方が目立って見えますが、これは一般のお客様が減っているだけだと気付きました。
コロナ禍のBAR
4月10日(金)
金曜日。カウンターは全席埋まりました。有難うございます。
但し回転数は2回転。普段より1回転ほど少なく感じます。売り上げも4割減。もっと厚く、丁寧に。
コロナ禍のBAR
4月11日(土)
土曜日。落ち着いた店内。常連様からは来店前にお電話を頂く事が増えました。売り上げ4割減。先週に引き続き平日並の売り上げが続きます。
悔しいですが業務内容を変更する事に。
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コロナ禍のBAR|それから
状況を鑑みて業務時間を変更。非常に苦しい状況ではありますが、この危機を脱しようとしています。今もバーは生きています。
この事態がいち早く収束しますように。