テイスティング・レビュー

ボウモア26年:ヴィンナーズ トリロジー|樽や価格、味や違いの評価評判

ボトル詳細

ボウモア 26年 ヴィントナーズ トリロジー

販売店コメント>>
「ボウモア ヴィントナーズ トリロジー」は、2017年にリリースが始まった≪ワインカスクフィニッシュ≫のシリーズです。この「ボウモア 26年 ヴィントナーズ トリロジー」はシリーズの第二弾。

熟成期間の始めの13年間はバーボンバレルで熟成され、その後フレンチオーク ワインバリックで13年間熟成されています。

ワインバリックとは

ボルドー地方で使われる小型のワイン樽/容量は約225L(ホグスヘッドと同程度)

テイスティング

香り>>
柔らかいレーズン、スパイス
樽の香りとボウモアの昆布及びピートが混ざりコクのある香りに
そしてグレープフルーツの皮

味>>
潮、レーズン、スパイス、オレンジ、昆布、滑らか、若いイチゴ

余韻>>
カカオ、オレンジが混じったチョコレート

コメント>>
「綺麗なボウモア/バーボン、ワイン、溶け合う昆布」
綺麗です。香味要素がバランスよく混ざり合っています。

ボウモアの昆布感とワイン樽の混ざり合いから生まれる深みは独特。良い体験をさせて頂きました。
また、渋味やエグ味を驚くほど感じませんでした。樽使いの妙ですね。

先日の記事でも挙げましたが、綺麗なウイスキーが好きな方にお勧めしたい味です。


しかし、長熟アイラ…

以前、信濃屋ゴジラのキルブライド1989/28年(ラフロイグ)を飲ませて頂いた際も、その慣れない香味に驚いた事を覚えています。

不思議なもので、LMDWのラフロイグ1974-2005/31年はシェリーとトロピカルの調和をすんなり受け入れられました。もしかしたら、その数日前にキルブライドを飲んでいたから舌が慣れていたのかもしれません。

今後も長熟アイラの経験を積み、理解を深めたいと思います。


さて、綺麗な長熟アイラを飲みたくなるのはどんなシーンでしょう。

ブレンデッドの流れのシメで。
ボトルを変えず2杯3杯飲み続けたい時。
刺激や驚きはいらない、ただただ安定した旨いウイスキーを飲みたい時、でしょうか。

長熟ハイランドの流れからは…怪しいですね。
同じ20年超のボトルでも、シグナトリーのタレットやエルギンなどのハッキリしたウイスキーとは味わい方が違いますものね。


感覚的な話になってしまうのですが、短熟アイラや20年ちょっとのタレットやエルギンは飲むと元気が出るウイスキーだと思っています。
会話の盛り上がりを楽しみながら飲みたいウイスキーです。

綺麗なウイスキーは、飲むとしっとり、落ち着きます。
恋人や仕事関係の方と話をする際に飲みたくなるウイスキーです。

シーンで飲むボトルを変えるのも面白いかもしれませんね。

それでは、ご馳走様でした。

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ジロー/ Giraud
ジロー/ Giraud
気付いたらウイスキー沼に引きずり込まれてました。責任取ってください。