ビーフィーター｜名前の由来や歴史、製法、おいしさの秘密に迫る！【ロンドン・ドライジン】

柑橘系の香りが目立つジン
ロンドンで古くから蒸留を続ける唯一のロンドンドライジン
ボタニカルは「ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、リコリス」に、「レモンピール、セビルオレンジピール、アンジェリカシード」など
ジン界で最初にセビルオレンジピールを使用し、ビーフィーターのスタイルを世に知らしめたと言われています

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BEEFEATERとは

・創業
1820年

・創業者
ジェームズ・バロー（薬剤師）

・現責任者
デズモンド・ペイン（1994年から）
※ボタニカルの買い付けにも必ず関わる

・住所
チェルシー→ランペス→ケニントン
※ロンドンドライジンをロンドンで生産する最後のロンドンドライジン蒸溜所
　→2008年にシップスミス蒸溜所が誕生

・タイプ
ロンドンドライジン

・香味
柑橘系の香りが目立つ

・製法
浸漬法（24時間）

・蒸留器
7基

・生産量
240万ケース（9L/1ケース）/2013年

・販売元
ジェームズ・バロー社（ペルノリカール社傘下）

・輸入
サントリー

「BEEFEATER」その名の由来

     

肉を食べる者「BEEF」「EATER」の愛称を持ったロンドン塔の近衛兵が由来。
このジンを”ロンドンを代表するジンにする”為の、ジェームズ・バローによるブランディング。

※ロンドン塔の近衛兵の正式名称は”ヨーマン・ウォーダーズ“
　貴族ではないが、（力を付ける為にか）肉を食べることが許された。

※「汚職、太鼓持ち」のニュアンスを持つ”buffetier”（フランス語の「食事番」）と呼んだ説もある
貴族でもないのに国王の傍近くで比較的恵まれた境遇にある彼らの地位を妬んだ人々が揶揄したとのこと

製法

1. グレーンスピリッツをAlc.60%に調整
2. ボタニカルを24時間浸漬し、7時間かけて蒸留する
3. 蒸留液を、グラスゴー近郊のキルマリッド・プラントに移送
   ニュートラルスピリッツとブレンドし、度数調整後、瓶詰め

2.ではミドルカットを行なっている。発生した前溜液と後溜液は回収業社に売却する
ニュートラルスピリッツとは？要確認

ボタニカル

・ジュニパーベリー
　ジンの主な香り
　イタリア、セルビア、マケドニア産

・セビルオレンジ ピール
　爽やかな柑橘の香り

・アーモンド
　マジパンのよう。ほのかにスパイス

・オリス ルート
　フローラル。
　全てのボタニカルを結びつける役割

・コリアンダー シード
　フレッシュでスパイシー
　ルーマニア、ロシア、ブルガリア産

・アンジェリカ シード
　ドライな風味。スパイシー、ウッディ
　ベルギー産

・アンジェリカ ルート
　ホップのようなフローラルな香り

・リコリス
　奥に潜む芳醇さ。スパイシー。ウッディでほろ苦い

・レモン ピール
　強い柑橘系。キーボタニカル

製品

・ビーフィーター・ロンドンドライジン/Alc.40%
・ビーフィーター・ロンドンドライジン/Alc.47%
・ビーフィーター24/Alc.45%
　前述の9種のボタニカルに加え、日本の煎茶、中国緑茶、グレープフルーツ・ピールを使用
・ピンク・ストロベリー/Alc.37%
　9種のボタニカル+ストロベリーを使用
・ビーフィーター・クラウンジュエル/Alc.50%
　9種+グレープフルーツ
・ウェットバイビーフィーター/Alc.35%
　洋梨の香り

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【日本未発売】
・ブラッドオレンジ
9種+ブラッドオレンジ

・ガーデン
9種+タイム、ガーベナ

歴史

1835年：ジェームズ・バロー誕生（イギリス、デヴォン州にて）

19C中頃：ジェームズ、カナダのトロントにて薬局を経営

1863年：1820年に創立したチェルシー蒸溜所を買収
　　　　ジン、キュラソーなどリキュールを販売

1879年：ジン業界で初めて”セビルオレンジ”のピールを使用
　　　　→ビーフィーターのスタイルを確立