こんにちは。ジローです。
今日は奈良・新大宮に来ています。
\新大宮駅の駅前です/
奈良と言っても目的は鹿ではありません。
観光でもありません。
その理由とは
…
…
どうしてもBARでお酒が飲みた〜い!!!!!!

これです。
普段は大阪に住んでいる私。第二の住居も京都です。どちらも緊急事態宣言真っ只中です。
こんなご時世なんで時間は腐るほどあるんですが、時間があってもやる事が無ければ死体も同然。考える事はネガティブな事ばかり。

3月〜4月は耐える事が出来ました!5月も末になり、「耐え切った!」と勝利を確信したその時…
再延長
…
…もう我慢の限界です。
私は私を守る為、お酒を飲みに行って来ます!!!!


という事で、やって来ました奈良県!
\学生さんがいっぱい歩いてます/
のどか〜!!
大阪とは明らかに違うその空気。
「ココでお酒が飲めるのか…」
そう考えるとワクワクが止まりません!
禁酒法時代にアメリカからカナダへ遠征していた人もこんな気持ちだったのかなぁ…
そんな事を考えながら徒歩一分。目的地であるBARピピン様に到着しました!よろしくお願いします!!
BARピピン|外観

ふ、雰囲気ある〜〜〜!!!!!!
大変好みの外観に思わず叫んでしまいました。
高級感がありつつ温もりも感じる外観です。
外にはテーブルと椅子が置かれてますね。テラス席でしょうか。
オープン前はこんな感じ。

う〜ん大変上品です。
こうも外観が作り込まれていると、内観やカクテルのお味にも期待してしまいますね。きっとそのセンスが反映されている事でしょう!
ワクワクしながら…レッツゴー!
BARピピン|内観
中は暗めの落ち着いた雰囲気。ジャズのBGMが私を出迎えてくれました。

壁材、カーペット、椅子、ライト…それぞれがとても上品です。状態も良く清潔に見えました。

店内はコンパクトですが窮屈ではありません。ボトルやシェイカーの並べ方にもこだわりが見えますね。カウンターが広く使えて嬉しいです。
そんな店内に見惚れているとマスターの宮崎様が声をかけて下さいました。
宮崎様はカクテルコンペ世界3位の実力者。奈良ホテルでヘッドバーテンダーを務めた経歴もございます。
そんな方にお酒を飲ませて頂けるなんて…!!
ワクワクが止まらぬまま一杯目の注文へ参ります!
Bartender
・宮崎剛志さん・
2013年のディアジオワールドクラスという世界最高峰のカクテルコンペで日本大会優勝&世界3位の座をもぎ取った凄い人。肩肘張らないスタイルで心がほぐされる。きっとモテてる。
1杯目|テキーラベースで軽めのスッキリ
さて、一杯目は何にしましょうか…
…虚無続きで腑抜けた頭をシャキッとさせる為、まずはスッキリ系のカクテルを頂きたいと思います!
ジントニックでもいいんですが、今日はテキーラベースで作って頂きましょう!
・ORDER・
テキーラベースで軽めのスッキリ
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・ANSWER・
\パロマ/
なんとなく「パロマ的なモノが飲みたいな〜」と思いながらお願いしたオーダーですが、本当にパロマが出てきました!なんだか嬉しいですね。
早速頂くと…
…
…
…
♪♪♪幸せ〜♪♪♪

とてもバランスが良くて美味しいパロマです。
テキーラが優しく香り、グラスのリムも厚過ぎず。炭酸も生きていて飲みやすい。お酒に口が慣れていない一杯目に最適ですね。
生き返る〜♪
チャーム|グリーン豆
丁度良い量のグリーン豆。20粒くらいですね。ガラス製のチャーム皿が綺麗でした。
2杯目|シルクストッキング
1杯目は一気に飲みきってしまいました!美味しかった〜♪
2杯目は何を頂きましょうか…
…ウイスキーベースで何か頂きたいのは山々ですが、口はテキーラの口になってしまっています。せっかくなんでクリーム系のシェイキングも拝見したいですし…
…そうですね!
シルクストッキングをお願いします!
お願いするやいなや、宮崎さんはテキパキとメイキングに取り掛かって下さいました。
シェイクは基本的に一段振りですが、沈み込み、腰を回し、体全体を使って空気を含ませて下さいます。
驚いたのがシェイクの角度。
押す時と引くときの角度が一定。大変綺麗です。
※大抵「引き」「押し」のどちらかが目立ちがち
見惚れていると完成しました。
グラスに注がれる様を緊張の面持ちで眺めます…
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す、素敵〜‼︎‼︎
その色合いに魅了される、純白のシルクストッキングです。
表面にはふわふわの泡が層を作っています。大変きめ細かく柔らかです。
宮崎さんは生クリームとともに牛乳も使用してくださいました。そのため重たくなりすぎず心地よい飲み口のシルクストッキングに仕上がっています。
そして画像には残せませんでしたが…飲み進めるに連れてチェリーがコロンと顔を覗かせます。これがまた美しく!
白と赤のコントラスト…これは正にセクシ〜!でした。
感動していると宮崎さんはこんなふうに語って下さいました。
「シルクストッキングは白だからこそ良い。」
「全てを飲み干した時に赤いチェリーが見える。それがとてもセクシーなんだ」
※「飲み干した時」を「ストッキングを脱がした時」と掛けている?
…と。
…
…セ……
…セクシ〜!!
素晴らしくセクシーです。そのアイデア、頂きます‼︎
3杯目|オールドファッションド
3杯目にお願いしたのはオールドファッションド。ベースにはエヴァンウィリアムズ12年を使用して下さいました。
シロップは自家製だそうで。砂糖(ブラウンシュガー?)と水を合わせ煮詰めた後に、オレンジの皮をゼスターで削り、煮詰めているシロップと合わせる。苦味が出過ぎないうちに削ったオレンジの皮をすぐに濾す。
するとオレンジの風味の良い部分だけが移ったシロップが完成するそうです。
…こだわりが凄い!!
先ほどから感心しっぱなし。
そういった手法でコストを抑えつつ味に深みを生むわけですね…勉強させて頂いてます!
グリオッティンのチェリーが氷を台座として綺麗に座っています。
味わいとしては…丸みのある甘めのマンハッタンですね。素材ごとの旨味を感じます。
柑橘の香り、ウイスキーのピリ付きの後に水っぽい味わい、その後に甘味。二口目以降は馴染みますね。
なお、先ほどのシロップの製法などは全て自己流だそうで。
「奈良ホテル(ザ・バー)にて勤務していた時は師匠がいなかったから自分で考えるしかなかった」とお話しして下さいました。
今もカクテルへの探求は続いているらしく、奈良の生薬「大和当帰」を使ったお酒造りも計画されているそうで。完成を楽しみにしています。
4杯目|最後の一杯、軽めのショート
最後に頂いたのはお決まりの「最後の一杯、軽めのショート」です。
宮崎さんは一体どのような答えを出してくださるのでしょうか…お願いします!!
・ORDER・
最後の一杯。軽めのショート
▼
・ANSWER・
\ジンとグレープフルーツのカクテル/

最後に頂いたのはジンとグレープフルーツをシェイクしたシンプルなカクテル。
宮崎さんからは「どうだ!」と言わんばかりのオーラが放たれています。今、私は言葉でなく心で会話しているような、そんな気持ちになっています。
こんな気持ちはBar Kさんでジンとクランベリーのカクテル(レモンと卵白入り)を頂いた時以来ですね。
なんだか「コイツならこの凄さを分かってくれるだろう」と認めて頂いたようで、少し嬉しくなりました。
澄んだ色味が大変綺麗です。
ジンとグレープフルーツ果汁しか使用されていない筈ですが、とてもスムースでふんわりとした口当たりの良いカクテルでした。
酸のバランスも良く。飲み進めるうちにどんどん馴染む感覚を楽しめました。
お店での時間はもう終盤ですが、お話はどんどん濃くなっていきました。
「要素を分解しすぎてモノの良し悪しがわからなくなる事もある」
「最も大切にしたいのは”自分の感覚”」
とのことですが…心当たりがありすぎます。私にとって美味しいとはなんだっけなぁ…
そんな事を考えながら席を立とうとすると、思わぬサプライズが!
5杯目|マッカラン18年 1974
最後に思わぬウイスキーを頂きました。
マッカラン18年(1974)です。
香りは澄んでいてバランス良く。甘やかですがベタつかない、綺麗なオールドシェリー系ウイスキーです。
酸味の立ち方は現代のマッカランと共通するものを感じたものの、全体的にバランスが良くエレガント。アルコールもまだ生きていて、余韻の膨らみ、香りの複雑さを感じ取る事が出来ます。
現行18年との違いはさることながら、現行から一つ前のボトルからも焦げた肉めいた苦味を感じ取ることができました。それとの差はハッキリと理解できますね。
同じ90年代流通のマッカラン12年と比べると、スムースな口当たりが強調されています。口に含んだ量も関係しているかもしれません。しかし余韻の膨らみの強さは感じ取る事ができ、スパイス、微かな硫黄が厚みとなり膨よかさを演出していました。
1946と比べると…あれは別枠ですね。ピートシェリーも好きですよ。
完成度の高い、素晴らしいマッカランでした。
良いウイスキーをありがとうございます。
BARピピン|人柄・雰囲気
宮崎さんのお人柄はとても柔らかです。
しかし芯のある柔らかさと言いますか…
この感覚には覚えがあります。
制作会社に勤めていた頃に感じた、デキる先輩達に共通して感じていたあの感じです。
そんなわけで私はずっと宮崎さんに一方的な懐かしさを感じていました。居心地が良かったのにはそんな理由もあったのかもしれません。
BARピピン|清潔感
私が最も感動した要素の一つに「清潔感」があります。
ピピン様は清潔感が飛び抜けています。
「チリ一つ無い」とはこの事かと思いました。
ピッカピカ。もう本当ピッカピカです。
蛇口部分にもぜひ注目して下さい!
水アカが一切見えないんです!
勿論拭き跡もありません。
オープンされてから2年目と言われていましたが、こういった部分はサボっていたら経年でどうしても劣化していく部分です。
こういった時期だから、暇だから、といった理由でこの清潔感を保てるものでは無いと思っています。
宮崎さんはきっと毎日丁寧にお店と…そして自分と向き合っているのでしょう。だから新品同様の清潔感を2年経った今でも保つ事ができているのではないでしょうか。
Barピピンさんは私の知っている限りトップレベルの清潔感を誇るバーです。この素晴らしさを皆に伝えたい…!!
BARピピン|まとめ
情熱、ホスピタリティ、清潔感、全てが高水準です。
お値段以上である事は間違いありません。
最後まで満足させて頂きました。ありがとうございます。
ご馳走様でした。
BARピピン|評判・口コミ
最新デザイン作品の一部をご紹介します! Bar ‘Pippin’: ディアジオワールドクラス日本チャンピオン、世界第3位の元奈良ホテルヘッドバーテンダーが開いたオーセンティックバー。… https://t.co/lERdYnk8Vw pic.twitter.com/9GzHhTCfaK
— 店舗デザイン.COM (@tenpodesign) February 16, 2020
【奈良新聞デジタル】新大宮に本格バー開店 – 国際的なバーテンダー 宮崎剛志さん/Bar ‘Pippin’https://t.co/QbezadewO5 #奈良
25年勤めた奈良ホテル時代に世界総合3位に輝いた、国際的なバーテンダーの宮崎剛志さんがオーセンティックバーをオープンしたhttps://t.co/L9hbrtKF9H
— naka (@nara_naka) August 23, 2019
【バーテンダー・宮崎剛志さん(奈良市) 県特産の魅力、シェーカーに】
奈良ホテルでヘッドバーテンダーを務めた宮崎剛志さん(46)が独立し、近鉄新大宮駅近くに「Bar′Pippin′(バーピピン)」を開店して1日でちょうど1年になります。https://t.co/WgajcGjgOx— 毎日新聞奈良支局 (@MainichiNara) August 3, 2020
2日目、奈良
セイリングバー(カンパリとスペシャリテコーヒー)
Lamp Bar (グレープフルーツとレモンマートル)
Bar Pippin(擬似的ワインのカクテル、りんごのやつ) pic.twitter.com/6bxYrP7ivi— 老川 和磨 (@aaaggg1323) November 6, 2019
#奈良ホテル 、私のお気に入りは「ザ・バー」🍸✨日暮れどきに奈良公園をのんびり眺めて過ごす時間は格別です☺️ https://t.co/OEd8tQhJsX
実は奈良はバーのレベルがとても高い。「LAMP BAR」や「Bar ‘Pippin」など、世界的なバーテンダーさんのいるお店がいくつかあります。奈良は夜こそ面白い。
— tom (@ttomoo91) December 19, 2020
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