JR大阪駅から歩いて10分。ロフトや毎日放送などが建っている茶屋町近くに大変ハイクオリティなバーが居を構えています。
そのお店の名前はBarオーガスタ。
品野清光氏が1987年に設立したオーセンティックバーです。(2000年にBarオーガスタ・ターロギーが併設。シガーバーとしてオープンするも2004年に禁煙となりました)
こちらのバーは元々キタの老舗でしたが、シグニチャーカクテル「オーガスタセブン」がカクテルブックに掲載され一躍時の人となりました。
その実は如何なるものか。
実際にお伺いすると、カクテルだけに留まらずウイスキーも非常にハイクオリティなものが揃っている事が分かりました。
BARオーガスタ|外観
梅田の町を北に歩くとオーガスタ様が見えました。
とても落ち着いた印象の外観です。
扉は二枚。右の扉がオーガスタ、左の扉がオーガスタ・ターロギーに繋がっています。
通常は左の店舗からオープンされ、人が増えると右の扉を開けるそう。今回は左の扉に向かいます。
お店に近づくと重厚で頼もしい扉が出迎えてくれました。
長く営業されているとは思えない程美しい扉です。
小窓からは中を覗く事ができます。
中に人がいる事を確認して店内へ。
BARオーガスタ|内装
中に入るとフワッと漂う木の香り。
壁面には山崎熟成庫で50年以上熟成に使用されていた樽材も飾られています。この空間は熟成庫をイメージして作られているとのことです。
店内は明るく、小物もたくさん置かれていて賑やかです。
木香のアロマ漂うこの空間はとても上品に見えました。
すいません、と声をかけるとスタッフの方がお迎えして下さいました。人数を告げカウンターへ。
一杯目|グレンタレット15年(1980年代流通)

・ORDER・
ボウモアに向けて1杯目
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・ANSWER・
グレンタレット15年・1980年代流通
今回お伺いした理由は1960’s蒸留のボウモアを頂くため。その事を伝え、今日頂く3杯を選んで頂きました。
1杯目はグレンタレット15年。
1980年代流通のオールドボトル です。
このグレンタレットは非常にスイートな桃イチゴ。そして余韻が軽快でスムースです。次に本番を控えている状況でこの酒質。とても良いチョイスです。

BARオーガスタ|お通し/チャーム
一杯目と同時にチャームを頂きました。
ナッツの盛り合わせがポコポコとした質感の小皿に乗っています。ナッツからは優しい燻香を感じました。
二杯目|ボウモア34年(1968年蒸留)

・ORDER・
1960年代蒸留のボウモア
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・ANSWER・
ダンカンテイラー・ボウモア34年(1968年蒸留)
次に頂いたのは1968年蒸留のボウモア34年です。
フローラルな煙にオールドパッションの香り。
香りがとても膨らみます。それも1度ではなく、2回、3回。複数回に分けて膨らむ香味の要素に驚かされました。
ピーチにクリーム、バニラ。水飴。
煙やピートも綺麗で上品。しかし確かな煙の厚み。潮気やスパイスもしっかり感じます。
美味しゅうございます。

三杯目|ストラススペイ(グレンファークラス)42年

・ORDER・
最後に一杯
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・ANSWER・
ストラススペイ(グレンファークラス)42年(1959年蒸留)
3杯目はストラススペイ42年をいただきました。
このウイスキーの蒸留年は1950年代、しかも42年熟成という奇跡のボトルです。
パワフル寄りのシェリー感が心地良い。鼻に抜ける強いシェリー。
マスク越しにも伝わるその香りに驚かされます。
このボトルも口内での膨らみ方が心地良く。
時間が経つとクリームハーブが広がります。
ベリーと滑らかなシェリーの感覚に現代のファークラスに通じる要素を感じました。

色味について
このグレンファークラスは42年という熟成年数を考えると少し意外に思える色味をしていました。やや薄めです。
そんな話をしていると、バーテンダーの方が「色の比較用に」とボトルを用意して下さいました。
このストラススペイ42年は右のグレンギリー16年(1986年蒸留)より明るい色味をしています。ともすれば中央のマッカラン10年より明るい。
とても面白い比較でした。
グレンファークラス蒸溜所は樽を再利用する回数が多いという話と関係するものがあるのでしょうか。
このボトルの樽情報をお持ちの方はご一報頂けますと幸いです。
BARオーガスタ|清潔感
店内はとても清潔感がありました。
インテリアも多く置かれていますがどれもホコリが目立ちません。
お手洗いのタオルもピシッと折られています。(店舗名が金色の布で刺繍されていました)
BARオーガスタ|接客・雰囲気
接客はとても心地よいものでした。
疑問には答えて下さいますし、受け答えも申し分なく。ウイスキーやカクテルの話は勿論、時事情報もしっかり抑えていらっしゃいました。
会話も頻度も高めです。寂しさを感じることはありません。
何よりお店の雰囲気、客層が素晴らしい。
お店は人が作るという言葉を体現しています。
BARオーガスタ|評価
大変良い時間を過ごさせて頂きました。
今回お伺いさせて頂いたのは年初め。この情勢にも関わらず私がお会計をする際にはカウンターは埋まっていました。
多くの人との信頼を築き上げてきたBARである事が分かります。
本日はありがとうございました。
お伺いさせて頂いたお店
BAR オーガスタ
BAR AUGUSTA
住所 | 大阪府大阪市北区鶴野町2-3 アラカワビル1F |
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電話 | 06-6376-3455 |
最寄駅 | 大阪梅田駅 |
営業時間 | 17:00~23:30 |
定休日 | 年中無休 |
BARオーガスタ|口コミや評価・評判
昨晩はマスターの品野さんに商品を届けるついでにBar Augustaでお酒を頂きました😊🍹
品野さんの解説や色々な情報聞きながら、オーガスタセブンもニコラシカも本当に美味しく頂けました🥃 pic.twitter.com/2PF0cUAaKR— リカーショップ ミルコート (@millecote) September 27, 2020
barにも行きたい
今年一度も行ってないのでは…??
オーガスタセブン飲みたい— 陽介 (@bb2ifuya) December 26, 2020
赤坂BAR LARMANは、今夜も営業中です。
写真は、オーガスタセブンです。
漫画レモンハートにも出てきた、大阪のバー・オーガスタの7番目のオリジナル・カクテル。
パッソア45ml
パイナップルJ90ml
レモンJ15ml#赤坂 #bar #ウィスキー #カクテル #whisky#cooktail #赤坂のバー #フルーツカクテル pic.twitter.com/eOxBRIdYsv— BarLarmanAkasaka(清水) (@LarmanBar) October 7, 2020
関西けもけの後に寄った大阪のBarオーガスタのオーガスタセブンは綺麗 pic.twitter.com/Fp6bVdpGkL
— 松下優雨紀(まつ (@TsutoESD) August 5, 2020
Bar Augustaの品野さんがもう本当に大好きなんだけど、初めてお伺いしたときに「パッソアにオーガスタセブンが載るんですよ、瓶にね、レシピが!」って嬉しそうに言ってたんだけど、今日パッソアのボトルの後ろ見たら載ってて、ああー会いたいなぁってなったっていうお話。はよ大阪いきたい…。
— おすみのふ (@osmirnoff3) May 31, 2020
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