アードベッグとラフロイグ…それは個性的なウイスキーが集うアイラモルトの中でも最もスモーキーで個性的と呼ばれている2大ブランドです。
一般的に、アードベッグはエステリーでクリーミー。ラフロイグはオイリーで重厚と言われています。
しかし、その言葉は本当なのでしょうか。
以下の四本を飲み比べ、それぞれの特徴を比べてみたいと思います。
- アードベッグ スーパーノヴァ
- アードベッグ トリーバン
- アードベッグ DRUM
- キルブライド(ラフロイグ) 28年/1989- for信濃屋
アードベッグ19年と長熟ラフロイグ|ボトル情報
ボトル情報
アードベッグ・スーパーノヴァ
星の爆発と銘打たれた限定ボトル。100ppmを超えるフェノール値はまさに超新星爆発を予感させます。
今回の4本の中では最もフェノール値が高いウイスキーですが、その個性は結果に現れるでしょうか。
ボトル情報
アードベッグ19年・トリーバン
アードベッグブランド初の中〜長熟ボトル。バーボン樽とシェリー樽で19年以上熟成された原酒を使用しています。
短熟アードベッグと長熟ラフロイグに挟撃される形となりました。中〜長熟ならではの魅力を発揮して切り抜けてもらいたい所です。
ボトル情報
アードベッグ・ドラム
アードベッグは様々な限定ボトルをリリースしていますが、中でも有名なのがこの「アードベッグデー限定ボトル」でしょう。今回は2019年にリリースされたドラムを用意しました。
このボトルはバーボン樽で熟成後、ラム樽で後熟した一本です。複雑な樽遣いが与える影響は未知数。ダークホースとなり得るか。
ボトル情報
キルブライド(ラフロイグ)28年 for 信濃屋
信濃屋がリリースした限定ボトル。キルブライド (ラフロイグ)28年です。
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の公開を記念した一本。名前に恥じぬ戦いを期待します。
アードベッグ19年と長熟ラフロイグ|飲み比べ

テイスティング
アードベッグ・スーパーノヴァ
アードベッグの骨格を残しつつスモーキーの爆発を感じさせてくれる面白いボトル。AN OAと比べてバランスが良く、味の変化も感じて楽しい。酸味も少々。
・一言で・
フルーティピート
テイスティング
アードベッグ19年・トリーバン
相変わらずトロピカルでスモーキー。マンゴーに蟹味噌が混ざったような香りが味わい深い。グレープフルーツのわたのような香味も特徴的です。
・一言で・
蟹味噌マンゴー
テイスティング
アードベッグ・ドラム
フルーティですがやや酸味が目立つ味わい。吟醸香に似た香りも少し。4本の中では最もドライなボトルです。
味にばらつきを感じるのは体調故でしょうか。全体的にフレッシュな要素を感じます。
・一言で・
酸味、トロピカルフルーツ
テイスティング
キルブライド (ラフロイグ)28年
ベリー、グレープのわた、革、潮、油粘土…それらが一気に押し寄せる。ピートと絡むオイリーなレモンキャンディ。蜂蜜が染み込んだ黒コゲのトースト…情報量がとても多い!素晴らしい!
・一言で・
オイリー&ベリーキャンディ

余談
グラスの残り香
スーパーノヴァ
トロピカル、ピート、微かなセメダイン

トリーバン
糖蜜、ピート、ベリー

ドラム
レモン、ベリー、木屑、スモーク

キルブライド(ラフロイグ)
綿あめ、グレープフルーツ、チェリー、スモーク
アードベッグ19年と長熟ラフロイグ|評価
どのボトルも美味しゅうございました。スーパーノヴァの爆発するような煙の香りも、ドラムのフレッシュな酒質も嫌いではありません。
それでもやっぱり一番を決めるとなると、トリーバンを推したいところです。
この熟成感。そしてフルーティな味わいとスモーキーな香りの両立。堪りません。
ランキングをつけるとなるとこうなります。
- アードベッグ19年 トリーバン
- キルブライド(ラフロイグ)28年
- アードベッグ スーパーノヴァ
- アードベッグ ドラム
キルブライドはアードベッグに囲まれた中でよく戦ったと思います。
そのオイリーかつフルーティさが際立った香味は魅力的で、本来なら1位となるべきポテンシャルを持っていましたが、今後の入手の難易度を考慮して2位とさせて頂きました。
ランキングにあたっては1位と2位は熟成年数に差を作ってしまったのが反省点。それぞれの熟成年数なりにバランスが良かったので同列で評価するのが難しかったです。3位以降は割とサクサク決めれました。
価格で言うとトリーバンとスーパーノヴァが同程度。オークション価格ではスーパーノヴァの方が少し高めです。
確かに今後の入手難易度的には…そうですね。話題性もありますし、さもありなんと言ったところでしょう。
最後になりましたが、今回の記事の本題「アードベッグはフルーティ、ラフロイグはオイリー説は正しいのか」について…私の答えは「その意見も納得の味わい」でした。
どちらもスモーキーで重厚なんですが、アードベッグはバーボン樽の軽快な要素を強く感じました。ラフロイグは本当にオイリーで重厚です。こちらもバーボン樽がメインのはずなんですが不思議ですね。発酵時間やカットポイントが違うのかな。
それでは今日はこの辺で。
さようなら〜。
アードベッグ19年と長熟ラフロイグ|まとめ
アイラモルト
アードベッグ・スーパーノヴァ
Ardbeg Supernova



・OFFICIAL COMMENT・
アードベッグ・コミッティーの会員向けに販売された。バーボンカスク熟成の原酒のみを使用しており、アルコール度数は53.8%
▼
フルーティピート
特徴 | ピートの爆発・フルーティ・煙の余韻 |
---|---|
飲みたい場面 | 会話を楽しみながら・集中できる環境で |
価格 | 約19,600円 |
価格評価 | 高フェノール値が話題のボトル。そして価格の高騰も目覚ましい。現在5万円前後で取引されている。珍しいボトルなのでコレクションとしても楽しめる。飲むとちょっと幸せになれる。 |
アイラモルト
アードベッグ19年・トリーバン
Ardbeg 19Yo TRAIGH BHAN



・OFFICIAL COMMENT・
非常にピーティーでスモーキー。そして優しくもしっかりとした煙のニュアンスが長い余韻として続きます。
▼
蟹味噌マンゴー
特徴 | 炙ったパイナップル、火を焚いた煙。チョコレートやパプリカを燻したような、甘味と酸味が調和する味わいへと変化する。 |
---|---|
飲みたい場面 | 会話を楽しみながら・集中できる環境で |
価格 | 約23,100円 |
価格評価 | 深みを感じるアードベッグ。初めて長熟アードベッグを飲むとこの深みに驚くかもしれない。しかし飲めば飲むほどこの魅力が分かってくる。そしていつしか虜になっている。このボトルも価格が高騰しがちで、およそ3.5万円〜4万円で取引されている。 |
アイラモルト
アードベッグ・ドラム
Ardbeg Supernova



・OFFICIAL COMMENT・
パイナップルやリンゴ、レーズン、完熟したバナナなどのフルーツの魅惑的なアロマが、早打ちドラムの音色のように次から次へと押し寄せる。
▼
酸味、トロピカルフルーツ
特徴 | バーボン樽で十分熟成したあとに、カーニバルの聖地カリブでは欠かすことのできないラムの樽で追加熟成。 |
---|---|
飲みたい場面 | 会話を楽しみながら |
価格 | 約12,960円 |
価格評価 | このボトルは言わばワインのボジョレーヌーヴォのようなもの。毎年趣向を変えて色々な樽遣いで私たちを楽しませてくれる。記念ボトルとして楽しむのが吉。限定品の為価格が高騰しがちで2万円〜2.5万円で取引されている。コレクションとしての価値も高い。 |
アイラモルト
キルブライド(ラフロイグ)28年
KILBRAIDE/LAPHROAIG 28Yo for SHINANOYA



・OFFICIAL COMMENT・
ピート、フルーツ、ウッディネス、どれもが濃厚で複雑。長期熟成アイラにしか発揮できない破壊力抜群の1本!
▼
オイリー・ベリー・キャンディ
特徴 | 熟成されたピートの奥からビターチョコや熟したメロン、プラム。煮込んだオレンジ等のフルーツが一気に押し寄せる。 |
---|---|
飲みたい場面 | 会話を楽しみながら |
価格 | 約34,300円 |
価格評価 | 美味しいボトル。ラフロイグとしてのオイリーさを感じさせつつ、様々な香味がふくよかに混ざり合う。探せば探すほど色々な香味に気付き、それでいてバランスも良い。3万円を超えるが、このレベルのラフロイグが中々手に入らないことを考えると購入せざるを得ない。オフィシャルのラフロイグ25年が5万円、30年が9万円程でリリースされている事を考えても破格のコスパ。 |
アードベッグ|口コミ・評価評判
アードベッグのスーパーノヴァはスモーキーっていうよりフルーティだ。口に入れてしばらくすると途端に多くの種類のフルーツが現れた。
— ふまる (@fumaru9764) December 9, 2018
BARでアードベッグのスーパーノヴァ飲んだ
やばいわぁ pic.twitter.com/boGS0kJ9KC— りゅうや (@Ryuya_Eriko) November 9, 2020
*アードベッグ ドラム
ラム酒の樽で追熟されたアードベッグ。
ピート香とライトラムの香りが混ざり合い、パイナップル様の香りを醸し出している。
口に含むと甘くトロピカルな風味が広がり、その後ピーティに変化。
フィニッシュにもパイナップルを感じる。#アードベッグ #アイラ #シングルモルト pic.twitter.com/3HP62HqVJF— バッカス@ウイスキー&カクテル紹介アカウント (@Bacchus_morioka) October 27, 2020
昨日初めて行ったバーでは、初めてということでサービスしてもらって、たくさんの種類のウイスキーを飲ませていただきました!
夢のような場所でした☺️
アードベッグドラムが好きでした
ラムの樽で追加熟成をしているためか、ピートも感じられますが甘味もありとてもおいしいです
リピート確定です笑 pic.twitter.com/0TAQ6FmQvx— つー (@tsuwhisky) October 10, 2020
昨日飲んだ、アードベッグ トリー・バン19年 バッチ2がすごく美味しくて、60mlお持ち帰りしたから今日飲むのめっちゃ楽しみ❗️ pic.twitter.com/gq1t97oelZ
— ゼリゼリ君 (@algebra1021) December 31, 2020
今日お迎えしたウイスキー紹介!
ARDBEG 19YO TRAIGH BHAN
(アードベッグ 19年 トリー・バン)こちらはバッチ2になります!
まさかのトリー・バン!!
いつも行く酒屋さんにあったのと年末ということで奮発!!(さすがに分割払い)
一度ハーフで呑んだことあるんですがめっちゃ美味しいです! pic.twitter.com/oVtOdrzkOA— てぃん (@Thin_Drawing) December 27, 2020
アードベッグ トリー・バン 19年
同様にストレートと加水用に分けてもらいました。アードベッグらしいピート感をしっかり感じつつ優しい甘さも味わえた
これは…良いな pic.twitter.com/d4pI1xZdCL— ヒョロメガネ (@che0mistry) January 8, 2021
アードベッグ トリー・バン 19年。
スモーキーさの中にもフルーティーさがあった。他のアードベッグとは一線を引くような味わい。 pic.twitter.com/CLwcDq5veO— ラッコウイスキー (@MW1YPueTHB2cunr) December 25, 2020
評価の高い信濃屋のゴジラ🥃ラフロイグ由来のスモーキーにビターチョコレートのようなほろ甘苦な味わいが溶け込み、シェリーの華やかさが余韻として残り、濃厚かつ複雑なウイスキー😊噂通り味わいの奥行きがあって、めっちゃ感動🥺BARで見つけたら是非お試しあれ😙#ウイスキー#ゴジラ#信濃屋 pic.twitter.com/scyKaZWu9s
— IYO@WHISKY LAB (@whisky_ex_iyo) July 5, 2019
本日は、キルブライド 1989 28年
EXCLUSIVELY CHOSEN BY SHINANOYA FOR GODZILLA 51.0%を新入荷致しました。
ピート、フルーツ、ウッディネス、どれもが濃厚で複雑、長期熟成アイラにしか発揮できない破壊力抜群のウイスキーです。 #赤羽 #バー #ゴジラ #キルブライド #ラフロイグ #バンダバーグ pic.twitter.com/dfeXvW0zhP— Bar_Bundaberg (@Bar_Bundaberg) June 13, 2019